◆ 第3戦は好調右腕対決に

 ドジャースとレイズが争う今年のワールドシリーズは、第2戦を終えて1勝1敗のタイ。注目の第3戦は、1日空けて現地時間23日(日本時間24日)に行われる。

 第3戦の先発マウンドに上るのは、ウォーカー・ビューラー(ドジャース)とチャーリー・モートン(レイズ)の両右腕。ともに今年のポストシーズンでは好投を続けており、投手戦が予想される

 第3戦が予想通りの投手戦になれば、有利なのはレイズか――。今季のレイズはレギュラーシーズン60試合で2点差以内という接戦が過半数の33試合もあった。その成績は23勝10敗(勝率.697)で、競り勝つ方法を熟知している。このポストシーズンでも7勝2敗と強敵相手に持ち味を発揮してきた。

 一方のドジャースは、レギュラーシーズンで2点差以内の試合はレイズよりも9試合少ない24試合。13勝11敗(勝率.542)と勝ち越してはいるが、レイズほどの粘り強さを備えていない。このポストシーズンでも接戦時は4勝2敗。ポストシーズンでも打線が爆発し、圧勝する試合が目立っている。

◆ レイズは必勝態勢で悪夢払拭へ

 2チームの年俸差が80億円ということで、「格差対決」とも言われている今回のワールドシリーズ。総合力で上回るドジャースに対し、レイズは捨て試合もつくりつつ、第7戦まで持ち込むことを考えて戦っているはずだ。このシリーズをもつれた展開にするためにも、好投手を先発に立てた第3戦はレイズにとって絶対に落とせない。

 ドジャースとレイズ、それぞれのワールドシリーズを振り返ると、両チームにとも苦い思い出の方が多い。130年以上の歴史を誇るドジャースは、今回が21度目のワールドシリーズ出場だが、過去20回のうち世界一に輝いたのは6度だけ。ブルックリン時代から、頂上決戦での弱さはよく知られていた。2017年、18年には2年連続で敗れ去った姿は記憶に新しい。

 一方のレイズは、今回が2度目のワールドシリーズ出場。前回は2008年で、フィリーズと対戦したが、1勝1敗のタイで迎えた第3戦から3連敗を喫して敗れ去った。第1戦黒星から第2戦を制し、タイに戻すという流れは今年と重なる。

 レイズが12年前の悪夢を払拭し、初の世界一に突き進むのか――。それともドジャースが32年ぶりの頂点に立つのか――。過去、同様の展開で第3戦に勝利したチームは、69%の確率でワールドシリーズを制しており、そういった意味でもシリーズの行方を左右する重要な一戦となりそうだ。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】
1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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