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巨人・岩隈、引退会見「野球の伝道師であるような存在でいたい」

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現役引退の記者会見で原辰徳監督(右)から花束を受け取る巨人の岩隈久志投手=23日、東京ドーム

引退会見


 巨人の岩隈久志投手が23日、東京ドームで引退会見に臨んだ。

 近鉄から始まり、楽天、MLBのマリナーズ、そして直近2年間は巨人。計21年に及ぶ現役生活に別れを告げる会見の冒頭で岩隈は、次のように述べた。

「原監督に呼んでいただいて、このユニフォームでもう一花咲かせようと戦ってきました。残念ながら一軍での登板は果たせませんでしたが、この2年間では素晴らしいチームメートと出会い、沢山コミュニケーションもとりながら、最後の最後まで挑戦させていただいたことに心から感謝しています。短い間ではありましたけども本当にありがとうございました。そして、この21年間、沢山の方々に応援をしていただいて、沢山の勇気をもらい、その中で戦ってくることができたことにも本当に感謝しています」。

 2017年に右肩を手術して以降、調整を続ける日々だったが、巨人での一軍登板は叶わなかった。

 会見の場で花束を贈った原監督は、「日にちを指定して東京ドームでシート打撃にいい打者を揃えるから来てくれ」と、今季後半になってから岩隈を呼び、スタンドから投球を見つめたが、その際、打者の肩に投球を当て、岩隈自身は右肩を脱臼していたことを明かした。

 岩隈本人も「肩の脱臼をしてしまい、そこで僕自身でも体力の限界を感じた一球だった」と、引退決断の引き金になったことを明かした。


現役生活での思い出


 現役生活を振り返って思い出に残るシーンについては「まずひとつは、球界再編問題で楽天へ移籍し、開幕投手をさせてもらって、その記念すべき第1試合で勝利を挙げたことが一つの思い出」と語り、もうひとつの出来事に関しては、2011年の東日本大震災のシーズンを挙げた。

 「震災で開幕が遅れたことによって4月12日に開幕投手を星野監督から『お前がやってくれ』と言われたときに、東北で皆が苦しんで戦っているところの大事な試合を任された。皆で前進して進むんだ、という思いがあったので、WBCの決勝で投げるよりも緊張して投げさせてもらった。そしてその試合を皆で勝てた、ということが楽天のときの思い出」と振り返った。

 また、原監督とともに戦い、世界一となった2009年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)についても言及。「あのときは原監督に信頼してもらって、投げさせてもらったマウンド。僕自身は楽しもうという思いで優勝できた。嬉しかった」と、先発3本柱の一角として活躍したジャパンの日々を懐古した。

 今後については「今の時点では何も決まってなくて…感謝の思いでいっぱいで、そのことを伝えられたらと思い、きょうを迎えたので。でもまた、いずれは野球の伝道師であるような存在でいたい」と話し、今後も野球に関わり続けていきたい意向を示した。

(取材 ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)
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