ドラ1指名は「あす会場で決めようと」
DeNAは25日、運命のドラフト会議を翌日に控え、スカウト会議を実施。終了後に今季限りでの退任が決まっている吉田孝司顧問兼代表補佐が取材に応じ、当日の指名方針などを明かした。
注目の1位指名に関して、吉田顧問兼代表補佐は「候補は何人かいるが、代表と話しまして、毎年そうですが、明日会場で決めようということになりました」と、今年も1位指名選手の明言を避け、例年通りの煙幕作戦を敢行すると宣言した。
“田澤ルール”の撤廃を受けて指名対象となった元メジャーリーガーの田澤純一投手(BC・埼玉武蔵)を含め、「リストには100人前後が入っている」とし、「ある程度即戦力的な選手が欲しい。ウエーバーで様子を見ながら高校生もバランス良く取れれば」と指名方針を明かした。指名人数については「例年と同じくらい。育成もそんなに沢山は取れないかな」と話した。
なお、1位指名で競合した際のくじ引きは、吉田顧問兼代表補佐が務めることが決定。2012年からスカウト・フロントとして球団を支えてきた功労者は、「大役を引き受けて緊張しています。いいくじを引きたいが、競合はないほうを願います」と胸の内を明かしつつ、「毎年ドラフト会議が近づくと、楽しみと苦しみが半分の気持ち。今年は集大成のドラフトになればいいなと思います」と意気込みを述べた。
正攻法なのか、それとも奇襲なのか。予想の付かないDeNAの一手に今年も注目だ。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)