最後の1試合、1打席まで目が離せない!
今季も残り10試合ほどとなり、セ・リーグは巨人の優勝マジックが「2」。ペナントレースが決するのも時間の問題となっているが、個人タイトル争いはさらに白熱してきている。
首位打者争いは、DeNAの梶谷隆幸が28日に5打数2安打をマークして打率.329に向上。負傷離脱した同僚の佐野恵太を1厘差で抑え、ついにリーグ単独トップに立った。
梶谷を追いかける中日・大島洋平はリーグトップの136安打を放っているが、28日は4打数0安打に終わり打率.317に低下。梶谷は安打数でも大島と2本差につけており、打撃二冠の可能性も見えてきた。
本塁打争いでは、巨人と阪神の和製大砲が激しい争いを展開してきたが、28日に巨人の岡本和真が5試合ぶりの27号3ランを放ち一歩リードしたと思えば、ヤクルトの村上宗隆が同日に今季初の1試合2発を放ち、大山悠輔に並ぶ2位タイに浮上。セ界の若き主砲たちが依然としてデッドヒートを繰り広げている。
さらに、10月に入ってから彼らを上回るペースでアーチを量産している巨人・丸佳浩もトップと2本差の25本塁打で4位に。個人でみればセ・リーグ4連覇中の“勝負所を知る男”が一気に逆転する可能性も考えられる。
打点王争いに目を移すと、前述の岡本和真が28日の27号3ランで今季84打点としてリーグ単独トップに浮上した一方で、トップの座を譲った中日のダヤン・ビシエドが同日の阪神戦で左肩を負傷。そのビシエドに村上が82打点で並び、2点差に3選手がひしめく状況に。岡本はもちろん、本塁打で1差、打点で2差につける村上も二冠王を視野に捉えている。
また、阪神の近本光司が独走していた盗塁部門も目が離せない。28日にスタメン起用された巨人の“代走のスペシャリスト”こと増田大輝が1試合3盗塁を荒稼ぎし、近本と3差の22盗塁に。規定打席未達の盗塁王誕生となれば2011年の藤村大介(元巨人)以来9年ぶりとなるが、残り11試合で逆転なるか…。足のスペシャリストにも注目だ。
▼ 打率ランキング
.329 梶谷隆幸(De)
.328 佐野恵太(De)
.3170 大島洋平(中)
.3168 村上宗隆(ヤ)
.315 青木宣親(ヤ)
▼ 安打ランキング
136本 大島洋平(中)
134本 梶谷隆幸(De)
132本 佐野恵太(De)
129本 宮﨑敏郎(De)
126本 近本光司(神)
▼ 本塁打ランキング
27本 岡本和真(巨)
26本 村上宗隆(ヤ)
26本 大山悠輔(神)
25本 丸 佳浩(巨)
24本 鈴木誠也(広)
▼ 打点ランキング
84点 岡本和真(巨)
82点 村上宗隆(ヤ)
82点 ビシエド(中)
78点 大山悠輔(神)
71点 鈴木誠也(広)
71点 ソト (De)
▼ 盗塁ランキング
25個 近本光司(神)
22個 増田大輝(巨)
16個 堂林翔太(広)
14個 大島洋平(中)
13個 梶谷隆幸(De)
※成績はすべて10月28日終了時点