背番号13の大先輩も太鼓判
西武は29日、『メットライフ生命presents ライオンズベストプレー賞』の9月度受賞プレーを発表。9月8日(火)のオリックス戦で髙橋光成投手が9回無死まで無安打無得点を続けけた快投が、9月度の「ベストプレー」に選ばれた。
メットライフ生命が月に一度、主催している『ライオンズベストプレー賞』は、メットライフドームで行われた該当期間の公式戦のなかから、ファンが最も印象に残ったプレーを投票して選出し、受賞者には賞金50万円が贈られる。
そして、9月のノミネートプレーの中で最も多くの票を集めたのが、若きエース右腕の快投だった。髙橋光が尊敬する背番号13の大先輩、西口投手コーチも「出来るものならやってほしかった」と本音をのぞかせながら、「ヒットを打たれた後に、完封できたのが大きい。投球内容としては言うことはない」と太鼓判を押した投球だった。
9回の先頭打者、代打の西野真弘に中前打を許してノーノ―を逃したが、「あの時、ああすればよかった、とかはない。自分の中ではベストピッチングでした」と当時を振り返った。
賞金50万円は「自己投資」に
ベストプレーに選ばれたことを聞いた髙橋光は「めっちゃうれしいです!」と率直な思いを口にすると、賞金の50万円については、「やっぱり野球がうまくなるために使わせていただきたい。ノミネートいただいたメットライフ生命の皆さん、投票いただいたファンの皆さんにめっちゃ感謝ですね!」と笑顔を見せ、自己投資に活用する考えを示した。
ノーノ―未遂後も“惜しい”投球が何度かあったが、「やっぱりノーヒットノーランはやりたい!そして達成して、メットライフ生命月間ベストプレー賞を受賞したいですね!」と次回の受賞にも意欲を見せる。
そんな髙橋光は10月に入っても絶好調。4試合に先発して3勝0敗、防御率0.95と抜群の安定感を誇り、大逆転でのCS進出を目指すチームをエースとしてけん引している。今月も髙橋光の力投がノミネートする可能性は高そうだ。
9月8日、西口コーチが「このような投球を続けていけば、もっともっと勝てる投手になると思います」と話したように、その力強い投球でチームに勝利をもたらしている右腕。今回の“自己投資”でさらなるパワーアップを果たし、さらなる飛躍を遂げることを楽しみにしたい。