ニュース 2020.11.06. 23:31

中日の“精密機械”吉見一起が最終登板で注文通りのアウトロー!「野球の神様ありがとう」

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引退登板を終え、花束を手にファンに応える中日・吉見=ナゴヤドーム(C) Kyodo News
2020.11.06 18:00
中日ドラゴンズ 4 終了 5 東京ヤクルトスワローズ
ナゴヤドーム

変わらぬ制球力


 今季限りでの現役引退を表明している中日の吉見一起投手(36)が6日、本拠地ナゴヤドームでの最終戦となったヤクルト戦に先発登板。初回、ヤクルトの1番・山崎晃大朗を相手に正確なコントロールで簡単に追い込むと、1ボール2ストライクから要求通りのアウトコース低めギリギリへの直球で空振り三振に仕留めて降板となった。

 山崎から三振を奪った吉見の下には内野手陣が集まり、一人ひとりと抱擁。かつて中日で一緒にプレーしたヤクルトの森岡コーチ、後輩のチーメイト・大野雄大から花束を受けとると、プレートを右手で整えてマウンドに別れを告げ、大歓声に包まれながら一塁側ベンチへ。ベンチ前では首脳陣や選手たちとグータッチを交わしてダッグアウトへと下がった。


たくさんの出会いへの感謝


 試合は延長の末に4-5で敗れたが、試合後に行われたスピーチでは、入団後に自信に大きな影響を与えた、元監督の落合博満氏や森繁和氏、バッテリーを組んでいた谷繫元信氏たちの指導や、トレーナーや家族のサポートに対して感謝。選手たちに向けては「いつ終わるかわからない人生、一日一日を大事にして後悔のないように。今年独走したジャイアンツを倒して与田監督を男にしてください。必ずできると思います。期待しています」と力込めたエールを送った。

 最後には、マウンドに上がる自身の背中を押してくれたファンに感謝しつつ、「チームの力だけでは優勝できません。ファンの皆さんの応援があって、それがチームに伝わり、選手が頑張り、勝利に結びつくと思います」と、サポートを求めた。


▼ 吉見一起のスピーチ全文

本日は、このような場を設けていただき、本当にありがとうございます。
また、世の中がこんなに大変な状況の中で野球ができていることに、感謝しています。

ドラゴンズに入団してたくさんの出会いがありました。
この世界への道を導いていただき、プロ野球の厳しさを教えてくださった落合(博満)さん
入団してすぐに、僕がこの世界で生きる道を示してくださった森(繁和)さん。
打たれてもオレの責任だからと、その代わり考えて低く投げてこいと言っていただき、僕をリードしていただいた谷繁(元信)さん
ピンチのときなど、マウンドに来て色々なアドバイスをいただいたり、オレのところに打たせてこい、ゲッツーとるからと僕を鼓舞してくれた先輩方
何度もケガをしてもきょうまで投げられる体にしてくださったトレーナー、トレーニングコーチの皆さん
いつも的確にアドバイスを下さるブルペンキャッチャーの皆さん
たくさんの人と出会って、僕はきょう、ここに立つことができています。ありがとうございます。

そして何より妻と出会えたこと、妻なしでは今の僕は間違いなくありません。
わがままな僕、自分勝手な僕、常に僕を優先して支えてくれました。
僕以上に苦労があったんじゃないかと思います。
そして3人の子どもも生んでくれました。
本当に感謝です。ありがとう。

選手の皆さん、ドラゴンズは強いです。
もっともっと強くなると思います。
いつ終わるかわからない人生、一日一日を大事にして後悔のないように
今年独走したジャイアンツを倒して与田監督を男にしてください。
必ずできると思います。期待しています。

ドラゴンズファンの皆さん、きょうまで僕を応援していただきありがとうございました。
投げるときは恐怖感いっぱいでマウンドに上がるのがこわかったです。
ただ、マウンドに上がるときの声援が僕の背中を押してくれました。ありがとうございます。
これからドラゴンズは強くなっていきます。
チームの力だけでは優勝できません。
ファンの皆さんの応援があって、それがチームに伝わり、選手が頑張り、勝利に結びつくと思います。
これからもドラゴンズの応援をよろしくお願いします。

最後になりますが、15年間、幸せなプロ野球人生でした。
本当にありがとうございました。
そして、野球の神様ありがとう!
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