2020.11.06 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 4 | 終了 | 3 | 北海道日本ハムファイターズ |
京セラD大阪 |
ドラ1・宮城が初勝利&ドラ2・紅林が決勝打
オリックスが“高卒ルーキーコンビ”の活躍で、本拠地最終戦を勝利で終えた。
これが3度目の先発登板となるドラフト1位の宮城大弥が制球に苦しみながらも、5回を117球、7被安打、7奪三振、3失点という内容で降板すると、その裏にドラフト2位・紅林弘太郎が決勝打を放ち、そのままリードを守りきった。
8回裏には今シーズン限りで引退を表明している山崎勝己が代打で登場、三ゴロに打ち取られたが、9回表にはマスクを被り、鈴木優を好リード。走者を許す場面もあったがリードを守りきると、鈴木優にプロ初セーブがつくなど、若い力が躍動し、山崎勝己の引退に華を添えた。
反省しきりのルーキー左腕
プロ初白星の宮城は「嬉しいのもあるけど、悔しいのもあります」と反省。「2ストライクと追い込んでからタイムリーを打たれたり、ファールで粘られて四球を出してしまった。追い込みながら決めきれないという中で、球数も多くなってしまいましたし、フィニッシュのボールがないことをとても強く感じました」と課題を口にした。
一方の紅林は「真っ直ぐしか待ってなかったんですけど、ここで打ったらヒーローになれるなと思いながら、マイナス思考にならないように打席に入っていました。二塁ランナーが佐野さんでしたし、外野に抜けてくれれば戻ってこれると思っていたので、なんとか打ててよかったです」と、同期の宮城に白星を届けられたことを喜んでいた。
新生バファローズに手応え
中嶋監督代行は、宮城の球数について触れて「マジで、どうしようかと思った(笑)。今までの内容の中では一番悪かったかな。変化球が操れてなかった。高さも操れてなかった。真っ直ぐ自体はそんなに悪くなかったですけどね。狙ったところに投げる精度がきょうはあまり良くなかった。それでもあれぐらいの点差で収めてくれるというのは素晴らしい」と評価し、勝ち星がついたことに安堵していた。
決勝打を打った紅林については「あそこで同級生が打つというのは、何かいいですよね」と語り、ストーリー性のある勝ち方を素直に喜んでいた。また、「競った試合で若い選手が勝利打点だったり、1勝だったりというのは非常にいい。(後ろを)試しているピッチャーたちが締めてくれたのも大きい」と、若手主体で臨んだ4連戦を3勝1敗で終えられたことに手応えを感じているようだった。
オリックスは7日、千葉・ZOZOマリンスタジアムに移動し、ロッテを相手に今シーズンの最終戦を戦う。その後、大半の若手選手は宮崎で8日から行われるフェニックスリーグに合流する予定だ。
文=どら増田