2020.11.07 18:00 | ||||
千葉ロッテマリーンズ | 4 | 終了 | 3 | オリックス・バファローズ |
ZOZOマリン |
逆転勝ちで単独2位
初回に先制を許しても、その裏に満塁の好機で無得点でも、1点リードの9回二死から降雨により試合が中断となっても、マリーンズはオリックスに4-3で勝利し、4年ぶりのシーズン勝ち越しを決めた。同率で並んでいた2位・西武が4位・楽天に引き分けたため、再び単独2位に浮上。8日の3位・西武との直接対決に勝利すれば、4年ぶりのクライマックス・シリーズ進出が決まる。
この日、7安打、10四死球、4犠打、2盗塁で4得点を奪ったマリーンズ。10月に入ってから貧打が続くなかで、得点につなげたのが犠打だった。初回こそ先頭の荻野貴司が四球で出塁した後、2番・藤原恭大に打たせ空振り三振に倒れたが、その後、先頭打者が出塁した4回、5回、7回、8回はいずれも送りバントで走者を進め、そのうち2度得点に繋げた。
0-1の4回、先頭の藤岡裕大が左安で出塁すると、続く田村龍弘がきっちりと初球で送る。安田尚憲は中飛に打ち取られるも、荻野が四球で一、二塁とし、藤原が逆転3ランを放った。
追加点が欲しい5回も先頭の清田が四球を選ぶと、続く中村奨吾が初球を投手前に転がし、二塁へ進める。井上の右安、藤岡の四球で満塁とし、二死後、安田尚憲が押し出しの四球を選び追加点を挙げた。
7回と8回は得点に結びつかなかったが、7回は藤岡が1ボールからの2球目を投犠打、8回は4回に逆転3ランを放った藤原が初球を三犠打と、ファーストストライクできっちりと送りバントを成功させ、攻撃のリズムを作った。
ファーストストライクできっちり犠打
11月に入ってからチームは9つの犠打を決めているが、いずれもファーストストライクで決めている。
昨季までは試合前の練習で、バントマシンでバント練習をする選手は少なかったが、今季は開幕からほとんどの選手がバントマシンでバント練習を行っている。
この日はバントを決めた藤岡や代走で途中出場した福田秀平、3試合連続で9番で出場する安田尚憲などが、打撃練習後にバントマシンでバント練習を行っていた。打撃練習でも、菅野剛士がここ最近左投手のときには途中で、バントをする場面も見られる。
得点がなかなか奪えない状況の中、先頭打者が出塁した後、犠打で得点圏に走者を進め、がむしゃらに1点を取りにいく。得点を奪ったあとは、抜群の安定感を誇る投手陣がそのリードを守りきる形に持ち込むことができれば、13時から行われる西武との大事な一戦で、勝利が見えてくるだろう。直接対決に勝利し、4年ぶりのCS進出を決めたいところだ。
【ロッテ11月の犠打】
1日vs楽天 8回無死一塁、角中が初球を投犠打
3日vsソフトバンク 初回無死二塁、角中が初球を捕犠打
3日vsソフトバンク 2回一死一塁、柿沼が初球を一犠打
4日vsソフトバンク 初回無死一塁、角中が初球を捕犠打
5日vsソフトバンク 8回無死一塁、中村奨が初球を投犠打
7日vsオリックス 4回無死一塁、田村が初球を投犠打
7日vsオリックス 5回無死一塁、中村奨が初球を投犠打
7日vsオリックス 7回無死一塁、藤岡が1ボールからの2球目を投犠打
7日vsオリックス 8回無死一塁、藤原が初球を三犠打
文=岩下雄太