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シーズンの大半を一軍で過ごす 1年前は育成選手だったロッテ茶谷と和田

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ロッテ・和田康士朗(左)、茶谷健太(右)

茶谷と和田の打撃練習


 4年ぶりにクライマックスシリーズ進出を果たしたロッテ。シーズン最終戦となった9日の日本ハム戦(ZOZOマリン)の試合前練習を見ていると、打撃練習の最終組で茶谷健太と和田康士朗が並んで打っていた。

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 ZOZOマリンでの試合前の打撃練習では捕手陣のあとに続いて若手選手が打つことが多いが、11月5日のソフトバンク戦の試合前練習から普段は終盤に打つことの多い実績組が序盤で打つようになり、若手選手が最終組を打つ機会が増えた。

 新型コロナウイルス対策で入場時間に決まりがあり、序盤に打撃練習を行う捕手陣や若手選手の練習をなかなか見ることができなかったなか、茶谷と和田の打撃練習を久しぶりにじっくりと見ることができた。

 茶谷は右の打撃投手のときには途中からレフトへの大きな当たりが増え、左の打撃投手のときにはセンターから右方向を中心に打ち、最後はセンターへの飛球で終えた。和田は左の打撃投手のときにはライト中心に引っ張りの打球が多く、右の打撃投手のときにはセンターからレフト方向が多めだった。

 2人の打撃練習を見ていて、ロッテ浦和球場で汗を流していた姿を思い出した。茶谷で思い出すのは、支配下選手登録になるため“結果”にこだわりバットを振り続けていたこと。そして、マリーンズ加入後初出場となったファーム開幕戦の19年3月16日の西武戦で、慣れない一塁の守備でエラーし、試合後に小坂誠コーチが打つノックを受けていたことだ。

 和田は福浦和也選手兼任二軍打撃コーチ(当時の肩書き)からの助言で、猫背にならない打撃フォームに変更し、それが徐々に形となり、昨年10月のロッテ浦和球場の打撃練習ではかなり飛距離が伸びた。和田本人も昨秋、「詰まったり、先っぽでもスタンドに入ることが打撃練習でありますね」と話していた。


1年前の今頃は背番号3桁


 1年前の今頃は育成選手で背番号3桁を背負い、支配下選手登録を勝ち取ろうと、鴨川の秋季キャンプで一軍首脳陣に必死にアピールしていた。

 そのとき、茶谷は支配下選手になるため、「結果が全てだと思うので、今年(2019年)の結果じゃダメだということなので、来年(2020年)は規定打席に立って(ファームで)2割8分、9分、10本以上ホームラン打たないと支配下にはあがれない」と話せば、和田も「一番は盗塁の成功率を上げなくちゃいけない。体重ももちろんそうですけど、一番は盗塁の技術をあげていきたい」と話していた。

 茶谷が19年12月、和田が今季開幕前の6月に支配下選手登録をつかんだ。和田は代走の切り札としてチームトップの23盗塁をマークし、茶谷も31試合に出場して打率.063(16-1)だったが、シーズンの大半を一軍で過ごした。

 育成出身の茶谷や和田だけでなく、支配下組も今季台頭した安田尚憲や藤原恭大も同じく昨年ファームで過ごし、実戦経験を積んでいた。藤原に関していえば、今季も開幕から二軍で実戦経験を積み、主力の新型コロナウイルス感染で代替昇格を果たし、そこで結果を残して一軍の座をつかんだ。ちなみに茶谷と和田の前の組では、安田と藤原の2人が打っていた。

 マリーンズには高部瑛斗、平沢大河、福田光輝、西巻賢二、山口航輝など期待の若手野手が多い。今はフェニックスリーグで腕を磨いている若手選手たちが、1年後一軍でプレーし活躍している可能性を十分に秘めている。和田、茶谷も来年以降も競争に勝ち抜き、一軍での居場所を確実なものにしたいところだ。

文=岩下雄太
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