2020.11.11 18:00 | ||||
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マツダスタジアム |
燕・清水は未勝利のままタイトル受賞
今季30ホールドポイント(HP=ホールド+救援勝利)で並んでいた中日の祖父江大輔投手(33)と福敬登投手(28)、ヤクルトの清水昇投手(24)が最優秀中継ぎのタイトルを受賞することが確定した。
一足先に全日程を終えたヤクルトの清水が竜勢と並んで迎えた11日、中日の今季最終戦に福と祖父江が登板することなく試合終了。セ・リーグは今季残り1試合が残されているものの、4位以下の選手が3人に並ぶ可能性がないためタイトルが確定した。
7年目の祖父江は開幕から安定感抜群の投球でブルペンを支え、チームトップの54試合に登板し2勝0敗28ホールド、防御率1.79の好成績。5年目の左腕・福は53試合で5勝5敗25ホールド、防御率3.55で飛躍のシーズンを終えた。
中日は10月に入ってから絶対的守護神のライデル・マルティネスが故障離脱し、Wセットアッパーの両腕が9回の穴も埋める大車輪の活躍。8年ぶりのAクラス入りに大きく貢献し、ともに嬉しい初タイトルとなった。
ヤクルトの清水昇は2018年のドラ1右腕で、新人王資格も持つ24歳。今季はプレシーズンから猛アピールを見せて初の開幕一軍切符を掴むと、最下位に沈んだチームのなかチームトップの53試合に登板し、0勝4敗30ホールド、防御率3.54と大ブレークを果たした。
ルーキーイヤーは11試合に登板したものの0勝3敗に終わりプロ未勝利。今季もホールドだけで30HPを稼ぎ、史上初めてプロ未勝利のまま投手タイトルを獲得することになった。
なお、同一リーグから3名の最優秀中継ぎが誕生するのは史上初めてのことで、同一球団から同時に2名の同賞受賞者が出るのは2010年のソフトバンク(摂津・ファルケンボーグ)、2013年の巨人(マシソン・山口)、2017年の阪神(桑原・マテオ)以来4度目。中日では祖父江&福コンビが史上初となった。
▼「最優秀中継ぎ」争い
1位 30HP 祖父江大輔(中日)
1位 30HP 福 敬登 (中日)
1位 30HP 清水 昇 (ヤクルト)
4位 27HP マクガフ (ヤクルト)
5位 26HP 石田健大 (DeNA)