ニュース 2020.11.12. 17:00

4年ぶりCSの2位・ロッテ リーグ覇者・ソフトバンクを倒せるか

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ロッテナイン=ZOZOマリン(C) Kyodo News

4年ぶりのCS


 4年ぶりにクライマックスシリーズに進出したロッテは、14日から敵地・PayPayドームでリーグ王者のソフトバンクと対戦する。

 ロッテは10月9日終了時点で一時「0.0」ゲーム差に迫ったが、その後ソフトバンクが大型連勝したのに対し、ロッテはシーズン終盤に黒星が先行。最終的には14.0ゲーム差をつけられ、シーズンが終了した。またソフトバンクの貯金が31に対し、ロッテの貯金は3つ。今季ロッテがソフトバンクに12勝11敗1分と勝ち越しているとはいえ、最後の最後に力の差を見せつけられてしまった。

 貯金の数、ゲーム差を離されてしまったが、なんとかクライマックスシリーズ進出を果たしたロッテ。CSを突ッパし、日本シリーズに進出する可能性が残されている。

安定した投手陣


 ロッテはチーム防御率リーグ2位の3.81と安定し、先発陣はチームトップの10勝をマークし、そのうち5勝をソフトバンク戦から挙げた美馬学、シーズン自己最多の9勝を挙げた二木康太、チームトップの133回1/3を投げた石川歩、若手の小島和哉、岩下大輝、シーズンの最終盤で加入し4試合すべてでQS(6回3自責点以内)を達成したチェン・ウェインがいる。

 救援陣は唐川侑己、ハーマン、澤村拓一、益田直也の“勝利の方程式”が盤石で、6回終了時点でリードした試合は44勝3敗1分。そこに8月以降24試合に登板し防御率0.47の東條大樹、同じく8月以降26試合で防御率2.22の小野郁が控える陣容だ。

 投手陣に関していえば、チーム防御率2.92だったソフトバンクに負けないくらいの戦力を持っている。

心配な打線


 問題は打線だ。ご存知の通りチーム打率.235はリーグワーストで、461得点もリーグワースト2位の成績で、チーム内の打率トップは中村奨吾の.249だった。

 ソフトバンクの投手陣を考えると大量点が見込めない。原点に立ち返って投手陣に球数を投げさせ、安打、四死球を選んで繋ぎ、足を絡めて1点を奪ってきたマリーンズの野球をいかに見せることができるかが鍵となりそうだ。

 ソフトバンク戦ではないが、シーズン最終戦となった9日の日本ハム戦の初回の攻撃が“マリーンズらしい”得点パターンのひとつだった。先頭の藤原恭大が四球で出塁し、続く福田秀平が粘りに粘って9球目をライトに弾き返す二塁打で二、三塁と好機を作ると、一死後、4番・安田尚憲がレフトへ犠牲フライ。なお二死二塁と好機が続き、5番・中村奨吾が放ったショートへの内野安打で、二塁走者・福田秀は、深い位置で打球を処理した日本ハムのショート・中島卓也が一塁へ送球する間に、三塁ベースを蹴って一気にホームイン。6番・井上晴哉が第15号2ランを放つなど、日本ハムの先発・上原健太に44球を投げさせ、5安打、1四球、4得点を奪った。

 10月31日の楽天戦で見せた6回の攻撃も、足を使い、四球を選び、チャンスでタイムリー、さらに相手のミスをついて得点を奪い、6回の1イニングだけで楽天投手陣に39球を投げさす、今季のマリーンズの良さが凝縮された攻撃だった。こういった相手が嫌がる攻撃を最大4試合のCSで見せていけば、勝機が見えてくる。

過去には3位から日本シリーズ進出も


 ロッテは05年、10年と2度ソフトバンクを破って日本シリーズ進出したことはあるが、それは過去の話。近年のソフトバンクはポストシーズンに滅法強く、18年と19年はリーグ制覇した西武を破り日本シリーズ進出した。日本シリーズでも現在3連覇中で、昨年は巨人に4勝0敗と圧倒。ソフトバンクの首脳陣、選手たちは、短期決戦での戦い方を熟知している。

 ロッテは4年ぶりのCSで、短期決戦をレギュラーとして経験した選手が少ない。シーズン終盤の戦いを見ても、チームの雰囲気がいいときは束になった攻撃ができるが、チームの勢いを失ったときにその流れを変えられる選手が少なく、1つ負けたら一気に飲み込まれる可能性が高い。

 初戦に勝利し1勝1敗に持ち込むことが、CS突ッパへの絶対条件だろう。厳しい戦いが予想される中で、この1年で成長した姿をマリーンズファンに見せて欲しい。

文=岩下雄太

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