目指すは腰を据えたチーム強化
楽天は12日、来季のコーチングスタッフを発表。今季の一軍チームを率いた三木肇監督(43)が二軍監督に戻り、一軍監督に石井一久GM(47)が就任することを発表した。
会見に同席した立花陽三社長は「ずっと我々のチームを見てきて選手をよく知っている。今後はユニフォームを着て石井さんの考える野球をファンの皆さんに届けられたらという思いでお話をさせてもらいました」と説明。GM職も兼務するということで、「短期的にも中長期的にもチームを強くするには彼の力が必要になってくると思うので大活躍してほしい」と期待を寄せた。
その一方で、GM職に関しては「サポートする体制を内部でつくることが最初かなと思います」と語り、個人的にはと前置きした上で「来季に関しては、はじめての監督なので、しばらくは時間のほぼ100%を監督の方に費やしてもらえれば」との考えも口にした。契約年数は明かされいないが複数年であることは認めており、腰を据えた形でチームの強化を託した格好だ。
“覚悟”を口にした新指揮官
新たな挑戦を始めることになる石井監督は「GMに就任したときから、僕の使命はこのチームを常勝チームにすること、骨太のチームにすることが大事だと肝に銘じてやってきたので、監督になってもそのスタンスは変わらずやっていきたい」と語り、「東北の皆さんに愛されるだけでなく、愛されながら強いチームにすることが僕の使命だと思っているので、しっかり覚悟をもって取り組んでいこうと思います」と決意を口にした。
来季に向けては「何を言われようがぶれずにしっかり邁進していくだけ」と力を込め、「短期的な勝利もすごく大事ですが、中期的に底力もつけて、あの時があったから今があると皆さんに言ってもらえるような魅力的なチームにしていきたい」と続けた。
また、「プロ野球生活の中でも忘れることのない、凄い盛り上がりを見せた(2013年の)日本一というシーンをみて、この職に就任したとき、あの景色をもう一度、東北の皆さんに見せたいと思った」と自身の原点を振り返り、「あの景色をもう一度というところがなかったら、僕はこの職についていないので、そこは達成したい」と、2013年以来の日本一をファンに誓った。