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井上、中村、藤岡、田村…ロッテCS突ッパへ攻守に活躍を期待

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ロッテナイン=ZOZOマリン(C) Kyodo News
 いよいよ14日から行われるパ・リーグのクライマックスシリーズ。リーグ優勝したソフトバンクに14.0ゲーム差、ソフトバンクがシーズンの貯金が31に対しマリーンズの貯金は3つーー。シーズンはマリーンズが12勝11敗1分と勝ち越しているとはいえ、10月以降の戦い方を見ているとソフトバンクが有利のようにも見える。ただ勝負事は最後まで何が起こるかわからない。

 今季の戦いを見ていると、野手は投手陣に球数を投げさせ、安打、四死球を選んで繋ぎ、足を絡めて1点を奪う“全員攻撃”が持ち味で、投手陣もそのリードを先発、リリーフが守り抜くスタイルということを考えれば、ベンチ入りする選手を含めて“全員”がキーマンになるだろう。

 そのなかでも、個人的に期待したいのが井上晴哉、中村奨吾、藤岡裕大、田村龍弘の4人だ。シーズン中の野手の活躍でいえば、荻野貴司、清田育宏といったベテラン組に加え、助っ人のマーティンの勝負所での一打、代走のスペシャリスト・和田康士朗の存在、終盤に台頭した藤原恭大など、枚挙にいとまがない。その中で感じるのは、シーズン通して彼ら4人が機能していたときは、チームも状態が良かったように見える。

 井口監督が監督に就任した2018年から本格的にレギュラーに定着し、中村は3年連続で全試合出場を果たし、井上は苦しんだ時期もありながらもチームトップの67打点、藤岡も新型コロナウイルス感染で離脱した時期はあったがショートのレギュラーとしてプレー、田村も途中骨折の離脱がありながらもチーム最多の65試合でマスクを被った。

 開幕直後にオリックス戦の同一カード6連勝を含む8連勝していたときには、中村が6月25日のオリックス戦で満塁本塁打を放ち、井上は6月チームトップの打率.393、8打点をマークし、藤岡は6月の打率こそ.194だったが6月26日に逆転の2点適時二塁打、28日の試合では一時勝ち越しとなる適時打を放った。田村もバットでは勝負強い打撃を見せれば、守りでも投手陣を引っ張り、チームを大型連勝に導いた。

 月間リーグトップの成績を残した8月(16勝8敗1分)と9月(15勝11敗)も、投手陣、マーティンの働きが大きかったが、中心にはこの4人がいた。中村は8月16日の日本ハム戦で1試合に3犠打を決めれば、同月25日の楽天戦で無安打ながらも3つの四球を選ぶなど6打席で47球を投げさせた。9月4日〜6日のソフトバンク3連戦では、4日の試合に勝ち越し打、5日の試合で逆転の2点適時二塁打を放っている。

 井上は中村が3四球を選んだ8月25日の楽天戦で、先制の2点適時打を放てば、“首位攻防戦”となった9月27日のソフトバンク戦で先制の2点適時二塁打を放つなど、8月と9月の2カ月で31打点を挙げた。

 藤岡も8月2日の楽天戦で6-6の8回に決勝の犠飛、9月9日の日本ハム戦、両軍無得点で迎えた5回に先制の2点適時打、9月30日の日本ハム戦では1-0の7回に追加点となる貴重なスクイズを決めている。

 田村も8月16日の日本ハム戦で5-5の8回に勝ち越しの適時打、同一カード6連戦の初戦となった8月18日のソフトバンク戦で1-1の2回に勝ち越しの犠飛を放った。守備でも、同一カード3連勝した9月4日から6日の敵地・PayPayドームで行われたソフトバンク全3試合にマスクを被っている。

 彼らが攻守の中心で活躍していた時期はチームも白星を重ねたが、10月の低迷は4人が打線で機能しなかったところも大きい。CS進出を決めた11月8日の西武戦も、2-2の4回に藤岡の勝ち越し弾、8回に中村奨が試合を決める2点適時打、井上は1安打放ち、田村も8人の投手を好リードした。

 この数年間で経験を積んできた4人が勝負所を見極め、その状況に応じたプレーができているときはチームも勝てている。当然、厳しい戦いになることが予想されるが、打線が機能し、投手陣が踏ん張った上で、この4人が攻守で躍動すれば、10年ぶりの日本シリーズ進出も見えてくる。

文=岩下雄太
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