中村と山川からのサプライズも
西武は15日、2020年のドラフト会議で1巡目に指名した渡部健人選手(桐蔭横浜大学)との内諾交渉に臨み、入団の意思を確認したことを発表した。
渡部選手は「あらためて、プロの世界に行けるんだなという実感がわきました。ただ、これからどう鍛えていくかが大事だと思っています。ケガをしない体づくりをしっかりして、将来的には本塁打王、打点王を獲れるような選手になりたいです」と意気込みを口にした。
交渉後に行われた会見では、「西武には中村選手や山川選手がいるので、そういった選手を超えられるようなスケールの大きな選手になりたい」と未来予想図を描き、「まずは開幕一軍に入れるようにアピールして少しでもチームに貢献したい」とコメント。数字的な目標に関して問われると、「一軍で試合に出ないと、数字は出てこないと思う。まずは一軍を目指して頑張ります」と応じ、一軍の舞台に立つことを当面の目標に据えた。
また、会見の後には球団からサプライズで、中村剛也選手、山川穂高選手のサイン入り色紙と、山川選手のサイン入りバットがプレゼントされ、「飾って宝物にしたい」と笑顔を見せた。自身も目標にしていると語る両選手には、「打席の中でどういう考えをしているのか、どいう気持ちで入っているのかを聞いてみたい」とのこと。
契約金の使い道については「両親に恩返ししたい。欲しいものを買ってあげられたら」と語り、自身としては「免許がないので免許が欲しい」との思いを口にした。
球団からの期待の大きさ
渡部選手との交渉に臨み、会見に同席した潮崎哲也・球団本部編成グループディレクターは、「中村、山川を超えていけるような選手だと思っているので、追いつけ追い越せで、スケールの大きな選手になってもらいたい」とコメント。来季に向けては、「ケガさえしなければ、実力は折り紙付きですので、大丈夫です」と述べ、「山川と中村と渡部が並んだ打線を早く見てみたい」「サード、ファースト、DHで3人が並んでくれたら」と青写真を描いた。
渡部選手への評価については、「中村とよく似ているところで動けるところにセンスも感じる。それでいてパワーはずば抜けている。まだまだ成長できる選手だと思っている」と語り、「中村を超えるスケールの大きさは感じています。チーム思いというか、頭のいい選手なので、率も残してくれると考えています」「(小さくまとまらずに)今は大きく、プロ野球を代表するような選手を目指して欲しい」と大きな期待を寄せた。