ニュース 2020.11.21. 22:00

DeNA・井納のFA権行使は!? CランクでFA移籍した選手たちはどうだった?

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巨人へFA移籍した井納翔一【写真はDeNA時代】(C) Kyodo News

今季6勝・通算50勝の先発型右腕の動向は?


 11月17日、NPBからFA有資格者の公示が出された。今年は海外FA権保有選手が59名、国内FA権保有選手38名と、合わせて97名がFA権を保有している。

 宣言すれば目玉となることが間違いなかった大野雄大(中日)が早々に残留を公言。そして、山田哲人(ヤクルト)も7年契約での残留が濃厚。日本シリーズ終了後の宣言期間前に、大物たちの去就が決まりつつある。

 そんななか、権利行使の可能性が高いと言われている選手のひとりが井納翔一(DeNA)。井納は入団からの8年間で、通算50勝(60敗)を挙げ、投球回数150回以上を3度記録している先発型の右腕だ。今シーズンも17試合の登板で89回を投げ、6勝(7敗)をマーク。エース級というわけではないものの、安定してイニングを消化できる貴重な投手だ。

 先発ローテーションの一角としてはもちろんだが、補償不要のCランク(前年度の年俸が球団内で11番目以降<※外国人選手を除く>)という部分が他球団からすると魅力に映るだろう。では、これまでにFA移籍を行ったCランクの選手たちは、移籍後にどのような成績を残していたのか、振り返ってみたい。


移籍初年度に規定回数到達は中田賢一ひとりだけ


 これまでCランクでFA移籍を果たしたのは21名(投手5名、野手16名)いるが、その21名のなかで初年度から規定打席、もしくは規定投球回に到達した選手は中田賢一(中日→ソフトバンク)のひとりだけしかいない。

 規定投球回には到達しなかったものの、藤井秀悟(日本ハム→巨人)は7勝(3敗)をマーク。中継ぎでは、54試合に登板して20ホールドをマークした高橋聡文(中日→阪神)がいるものの、全体の人数(21名)からすると、成功事例はそれほど多くはないのかもしれない。

 野手では、昨シーズンオフに人気となった福田秀平(ソフトバンク→ロッテ)も、故障があったとはいえ62試合の出場で打率.216(204-44)と、やや物足りない成績に終わった。その他の選手も、主力級の活躍をした選手は不在といっていい。移籍2年目以降を加味すると、藤井彰人(楽天→阪神)が他の捕手と併用されながら5年間にわたり戦力になったくらいか。

 FA移籍というと、迎え入れるチームは主力級を獲得したように思えるが、実際にはそういった選手ばかりではない。どちらかというと、ベテランとしての役割であったり、経験を買っての獲得だったりという意味合いも強いようだ。その前提に立てば、経験が必要とされる捕手が7人も名を連ねているのもうなずける。

 だが、井納を迎え入れようと画策するチームは、純粋に戦力として先発ローテーション投手のひとりとして考えるはず。井納がFA権を行使するかはわからないが、仮にそうなった場合、中田以来となる規定投球回到達を達成できるかにも注目だ。


【Cランクで移籍したFA選手の初年度成績】

<2019年>
福田秀平(ソフトバンク→ロッテ)※外野手
62試合 打率.216(204-44) 本5 打点19


<2017年>
鶴岡慎也(ソフトバンク→日本ハム)※捕手
101試合 打率.243(239-58) 本2 打点22


<2016年>
森福允彦(ソフトバンク→巨人)※投手
30試合(20.2回) 1勝3敗6H 防御率3.05


<2015年>
木村昇吾(広島→西武)※内野手
38試合 打率.221(95-21) 本0 打点5

脇谷亮太(西武→巨人)※内野手
54試合 打率.157(108-17) 本1 打点7

高橋聡文(中日→阪神)※投手
54試合(38.1回) 3勝1敗20H 防御率3.76


<2014年>
金城龍彦(DeNA→巨人)※外野手
36試合 打率.233(90-21) 本1 打点10

小谷野栄一(日本ハム→オリックス)※内野手
56試合 打率.295(183-54) 本4 打点22


<2013年>
中田賢一(中日→ソフトバンク)※投手
25試合(145回) 11勝7敗 防御率4.34

山崎勝己(ソフトバンク→オリックス)※捕手
60試合 打率.108(65-7) 本0 打点4

小笠原道大(巨人→中日)※内野手
81試合 打率.301(83-25) 本1 打点18


<2012年>
日高剛(オリックス→阪神)※捕手
44試合 打率.289(97-28) 本2 打点7


<2011年>
鶴岡一成(巨人→DeNA)※捕手
102試合 打率.189(201-38) 本1 打点15

許銘傑(西武→オリックス)※投手
37試合(32.1回) 0勝3敗1S10H 防御率5.29

小池正晃(中日→DeNA)※外野手
88試合 打率.192(130-25) 本3 打点19


<2010年>
藤井彰人(楽天→阪神)※捕手
99試合 打率.223(265-59) 本2 打点15


<2009年>
藤本敦士(阪神→ヤクルト)※内野手
65試合 打率.230(187-43) 本2 打点18

橋本将(ロッテ→横浜)※捕手
43試合 打率.246(134-33) 本2 打点13

藤井秀悟(日本ハム→巨人)※投手
23試合(122回) 7勝3敗 防御率3.76


<2008年>
中村紀洋(中日→楽天)※内野手
77試合 打率.221(263-58) 本2 打点26

野口寿浩(阪神→横浜)※捕手
17試合 打率.211(38-8) 本0 打点3

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