竜勢では2004年の川上憲伸以来
日本野球機構(NPB)は23日、先発投手最高の栄誉である『沢村賞』の受賞者を発表。防御率と奪三振のセ・リーグ二冠に輝いた中日の大野雄大投手(32)が初選出された。
今季はコロナ禍のシーズン開催で例年より20試合以上少ない120試合制だったが、大野は選考基準7項目中3項目をクリア。特に「10完投以上」をクリアしたのは両リーグ通じてただ1人だった。
巨人の菅野智之も有力候補として見られていたものの、両者の成績を比較すると4項目で大野に軍配。2003年に斉藤和巳氏(当時ダイエー)と井川慶氏(当時阪神)がダブル受賞しているが、今季は大野が堂々の単独受賞となった。
中日勢の受賞は2004年の川上憲伸氏以来16年ぶり9度目。左腕の受賞は2016年のクリス・ジョンソン(広島)以来で、日本人に限れば2005年の杉内俊哉氏(当時ソフトバンク)以来15年ぶりとなった。
▼ 『沢村賞』選考基準項目
※カッコ内は(大野-菅野)の今季成績
・登板数:25(20-20)
・完投数:10(10-3)
・勝利数:15(11-14)
・投球回:200(148.2-137.1)
・勝 率:.600(.647-.875)
・奪三振:150(148-131)
・防御率:2.50(1.82-1.97)
▼ 中日勢の歴代受賞者
1954年:杉下 茂
1961年:権藤 博
1967年:小川健太郎
1974年:星野仙一
1985年:小松辰雄
1993年:今中慎二
1994年:山本昌広
2004年:川上憲伸
2020年:大野雄大