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日本Sの裏でファーム2冠の2選手が奮闘 厚すぎるソフトバンクの選手層

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ソフトバンクのリチャード

ファーム2冠でも日本S出場の40人枠に入れず


 日本シリーズ第2戦が行われた11月22日、若手が腕を磨く「みやざきフェニックス・リーグ」で、日本シリーズと同じ顔合わせとなったソフトバンク-巨人戦が行われた。試合は2対1でソフトバンクが勝利。ここでも次代を担うであろう若鷹たちが存在感を示していた。

 まずは「3番・二塁」でスタメン出場していた高卒4年目の三森大貴だ。初回に先制点の口火となる右前打を放つと、3回の第2打席では右翼席場外へ消えるソロ本塁打をマーク。2安打1打点を記録し勝利の立役者となった。

 三森は今季、初の開幕一軍入りを果たし2戦目には「9番・二塁」でスタメン出場も果たした。しかし、一軍では計24試合に出場し打率.163と結果を残せず、後半戦は主に二塁のレギュラーへと飛躍した周東佑京、同タイプの牧原大成らとの競争に敗れる形となり、8月15日を最後に一軍での出番はなかった。

 それでもウエスタン・リーグでは打率.323、出塁率.397を記録し、首位打者と最高出塁率賞のタイトルを獲得。まだ粗削りな部分はあるものの非凡な長打力と脚力は魅力的で、今後、大化けする可能性を秘める逸材だ。

 同じ試合に「4番・一塁」で出場していたリチャードも2安打1打点をマーク。今季の開幕前に支配下契約を勝ち取った高卒3年目の長距離砲は、ウエスタン・リーグで12本塁打、47打点を記録し2冠王に輝いた。未だ一軍出場の経験はなく、上述の試合中だけでも2失策に走塁ミスを犯すなど、まだまだ課題は多い。それでも、将来の主軸を担えるポテンシャルは十分に秘めている。

 ファームの打撃2冠に輝いた三森とリチャードだが、日本シリーズでは26名のベンチ入りメンバーどころか、出場可能な40人のロースターからも外れた。改めてソフトバンクの選手層の厚さを感じた。

栗原がMVP受賞、外野が本職の上林、佐藤らの奮起に期待


 投手陣では6回から2番手として登板したカーター・スチュワートJrが、2回6奪三振の圧巻投球。まだ制球面での不安は残るが、今の盤石投手陣に“全米ドラフト1位右腕”が控えている思うと末恐ろしい。

 今季ドラフト1位で加入した佐藤直樹は、ウエスタン・リーグで20頭盗塁を記録し盗塁王を獲得。同5位の柳町達は一軍初安打も記録し、ファームで打率.295、4本塁打、35打点をマークした。

 一軍では今季、捕手登録の栗原陵矢が右翼のレギュラーに定着。日本シリーズではMVPに輝いた。佐藤と柳町は外野が本職で、栗原より年上の真砂勇介や上林誠知らも心中は穏やかではないだろう。

 日本シリーズで再び巨人を圧倒し、4年連続日本一を達成したソフトバンク。祝勝会では王貞治会長が「おめでとう。他に言葉がないくらい見事な戦いでした」と今季の戦いをねぎらいつつ、「我々にゴールはありません。また来年、一からやりましょう!」と続けた。「一から」とは、鍛錬でありチーム内競争。そのレベルの高さこそが、常勝軍団の源だ。
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