DeNAの井納翔一投手と梶谷隆幸外野手が、27日、国内フリーエージェント(FA)権の行使を宣言した。この日の午前、FA権行使に関する申請書類を球団へ提出し、横浜市内の球団事務所で三原一晃球団代表と話した2人は、オンラインで報道陣の取材に答えた。
井納は、「来年、35という齢で、(FA権を行使せず)持っていてもしょうがないかな、という部分も一つありますし、三原球団代表から『宣言残留』を許可していただいたので、球団を出るとかいう決断とは関係なく、使わせていただきたい。ふつうに他球団の僕に対する評価とかではなくて、持っていてもしょうがないので。今後声をかけていただければ、そこの球団としっかり話をさせていただければと思いますし、まだ正直、(申請書類を)出させていただいただけなので、何も考えていない」と今回のFA権行使に至った理由と心境について話した。
「金額で球団を決めようとか、そういう気持ちは一切ない」という井納。「あとはしっかりと話し合いをしながら、というところなんですけど、(三原)代表からは、『先発がことし、怪我人が何人も出てしまったところで、怪我無く投げてもらった』とすごく評価してもらいましたし、『(井納が)いなければどうなっていたか分からない』とも言ってもらえたので。そこはしっかりと今後声をかけていただいた球団も含め、考えていきたいと思います」と残留も含めた今後の交渉について思いを語った。
一方、梶谷は、「まず、宣言しても残留というのを球団が認めてくださっているので、その中で他球団の評価も聞きたいな、ということで宣言をしました」と権利を行使した理由について説明し、他球団へのアピールについては「今までの試合を見てくださって、人が評価することなので、私からは特別にないかな、と思っています」と話した。
「正直、相談とかは基本していないんですけど、妻とはもちろん話をして…。でも結局は『私の人生』なので、自分が悔いなく、というところに至ると思いますね」という梶谷。
三原球団代表からは、「もちろん残ってほしいということは言ってくださったし、あとは『カジが勝ち取った権利だからとにかく悔いなく決断をしてくれればいい』ということは言われました」という。
宣言残留の可能性もある中で「(ベイスターズには)もちろん14年間育ててもらって、お世話になりましたし、そういう部分の恩情もあり、やっぱり悩みますし。あとはとにかく、自分が悔いない決断をしたい、ということかなと思っています」と梶谷は今の胸の内を語った。
今季、規定打席に達し、リーグ2位の打率.323をマークしているだけに、梶谷は「もちろんことしキャリアハイを迎えて、自分としては成長したいという意味でも悩みますし、ことしがぜんぜん駄目であれば、悩みにも至っていないかもしれませんし。こうやって、ことし一年何とか頑張ってこれたというのもあって、実際FA権を取ってみて、それで悩むというところは確かにあると思います」とも話し、「やはり残るか出るかで二択になると思うんですけど、いちばんは自分の中でより成長できるというか。あとは悔いない決断のみかな、と今は思っています」と今後の交渉での判断材料に、自身の成長曲線を思い描けるかを掲げた。
「野球選手としてもそうですし、人としてもそうですけど、確かにざっくりですよね、『成長』といっても。けっこう見えづらい部分だと思うんですけど、ハッキリした答えはないですけど、それは僕が感じるものだと思う」いう梶谷。
井納とともに来月6日からDeNAも含めた他球団との交渉が解禁となる。
▼ 横浜DeNA三原一晃球団代表
「2人ともFAの権利を取得しておりますので、彼らの権利としてそれぞれの思いで交渉したということ。我々としては是非とも残ってもらいたい、という思いを伝えておりますので。これからももちろん、比較の中でいろいろコミュニケーションをとる機会があるとは思うんですけど、良い報せを心から待ちたい。高田GMの頃からウチのチームの方針として、マネーゲームはしない、ということを原則としておりますので、いわゆる金額を上げて、上げて、というようなことは現状考えておりません。行使をして他球団の状況であったりとの比較の中でいろんな質問・疑問というものが彼らの中にも出てくると思います。そういうものに対しては丁寧に話をしてコミュニケーションをとっていきたい。井納投手は年齢的にちょっと遅い入団でしたが、それでも先発として、一時期リリーフをやってもらったこともありましたけれども、フル回転で働いていただいた。特に彼の場合は、先発投手に怪我が出たりという時に、ひじょうにチームを助けてくれる意味合いにおいても、チームにとって本当に必要な戦力だと思っています。梶谷選手はことし、シーズンハイの成績を出してくれたことももちろんですし、実力の程というところは当然なんですけれども、生え抜きの選手で背番号『3』を背負ってもらって、ファンのみなさんからもひじょうに愛されている選手だと認識しておりますし、これからベイスターズが優勝を目指していく中には必ず必要な選手だと考えています」。
(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)
井納は、「来年、35という齢で、(FA権を行使せず)持っていてもしょうがないかな、という部分も一つありますし、三原球団代表から『宣言残留』を許可していただいたので、球団を出るとかいう決断とは関係なく、使わせていただきたい。ふつうに他球団の僕に対する評価とかではなくて、持っていてもしょうがないので。今後声をかけていただければ、そこの球団としっかり話をさせていただければと思いますし、まだ正直、(申請書類を)出させていただいただけなので、何も考えていない」と今回のFA権行使に至った理由と心境について話した。
「金額で球団を決めようとか、そういう気持ちは一切ない」という井納。「あとはしっかりと話し合いをしながら、というところなんですけど、(三原)代表からは、『先発がことし、怪我人が何人も出てしまったところで、怪我無く投げてもらった』とすごく評価してもらいましたし、『(井納が)いなければどうなっていたか分からない』とも言ってもらえたので。そこはしっかりと今後声をかけていただいた球団も含め、考えていきたいと思います」と残留も含めた今後の交渉について思いを語った。
一方、梶谷は、「まず、宣言しても残留というのを球団が認めてくださっているので、その中で他球団の評価も聞きたいな、ということで宣言をしました」と権利を行使した理由について説明し、他球団へのアピールについては「今までの試合を見てくださって、人が評価することなので、私からは特別にないかな、と思っています」と話した。
「正直、相談とかは基本していないんですけど、妻とはもちろん話をして…。でも結局は『私の人生』なので、自分が悔いなく、というところに至ると思いますね」という梶谷。
三原球団代表からは、「もちろん残ってほしいということは言ってくださったし、あとは『カジが勝ち取った権利だからとにかく悔いなく決断をしてくれればいい』ということは言われました」という。
宣言残留の可能性もある中で「(ベイスターズには)もちろん14年間育ててもらって、お世話になりましたし、そういう部分の恩情もあり、やっぱり悩みますし。あとはとにかく、自分が悔いない決断をしたい、ということかなと思っています」と梶谷は今の胸の内を語った。
今季、規定打席に達し、リーグ2位の打率.323をマークしているだけに、梶谷は「もちろんことしキャリアハイを迎えて、自分としては成長したいという意味でも悩みますし、ことしがぜんぜん駄目であれば、悩みにも至っていないかもしれませんし。こうやって、ことし一年何とか頑張ってこれたというのもあって、実際FA権を取ってみて、それで悩むというところは確かにあると思います」とも話し、「やはり残るか出るかで二択になると思うんですけど、いちばんは自分の中でより成長できるというか。あとは悔いない決断のみかな、と今は思っています」と今後の交渉での判断材料に、自身の成長曲線を思い描けるかを掲げた。
「野球選手としてもそうですし、人としてもそうですけど、確かにざっくりですよね、『成長』といっても。けっこう見えづらい部分だと思うんですけど、ハッキリした答えはないですけど、それは僕が感じるものだと思う」いう梶谷。
井納とともに来月6日からDeNAも含めた他球団との交渉が解禁となる。
▼ 横浜DeNA三原一晃球団代表
「2人ともFAの権利を取得しておりますので、彼らの権利としてそれぞれの思いで交渉したということ。我々としては是非とも残ってもらいたい、という思いを伝えておりますので。これからももちろん、比較の中でいろいろコミュニケーションをとる機会があるとは思うんですけど、良い報せを心から待ちたい。高田GMの頃からウチのチームの方針として、マネーゲームはしない、ということを原則としておりますので、いわゆる金額を上げて、上げて、というようなことは現状考えておりません。行使をして他球団の状況であったりとの比較の中でいろんな質問・疑問というものが彼らの中にも出てくると思います。そういうものに対しては丁寧に話をしてコミュニケーションをとっていきたい。井納投手は年齢的にちょっと遅い入団でしたが、それでも先発として、一時期リリーフをやってもらったこともありましたけれども、フル回転で働いていただいた。特に彼の場合は、先発投手に怪我が出たりという時に、ひじょうにチームを助けてくれる意味合いにおいても、チームにとって本当に必要な戦力だと思っています。梶谷選手はことし、シーズンハイの成績を出してくれたことももちろんですし、実力の程というところは当然なんですけれども、生え抜きの選手で背番号『3』を背負ってもらって、ファンのみなさんからもひじょうに愛されている選手だと認識しておりますし、これからベイスターズが優勝を目指していく中には必ず必要な選手だと考えています」。
(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)