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全員左腕ローテ構想頓挫も…大貫、平良ら右腕が意地を見せたDeNA先発陣

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DeNA・大貫晋一

TJ手術の東は2月に“シーズン全休”が決定…


 2年ぶりのBクラス(4位)に沈み5年続いたラミレス体制が幕を閉じたDeNA。コロナ禍という特異な事情も重なり投打ともに離脱者が続出。特に先発投手は規定投球回に達した選手が一人もおらず、シーズンを通して安定感を欠いた。

 昨年のドラフト2位で立命館大出身の左腕・坂本裕哉を獲得。今季の開幕前まで先発調整を続けていた石田健大をはじめ、今永昇太、濵口遥大、東克樹、櫻井周斗らに坂本が加わった先発陣は“左腕王国”と称され、ラミレス監督も春季キャンプ前に「(先発ローテ)6人全員が左腕になる可能性もある」と期待を寄せていた。

 しかし、2月の春季キャンプ中に左肘の靱帯損傷が判明した東がトミー・ジョン手術を受けることを発表。2018年新人王のシーズン全休が決まった。6月中旬にズレ込んだ開幕前には石田が中継ぎに回ることが決定。“全員左腕ローテ”構想は頓挫した。

 開幕投手の今永はシーズン中盤まで投手陣を牽引したが、8月中旬に左肩の違和感を訴え長期離脱。登板数は9試合にとどまり5勝3敗、防御率3.23の成績で2020年シーズンを終えた。濵口は開幕からただひとり10月までローテーションを守っていたが終盤に息切れ。今季は16試合の登板で6勝5敗、防御率4.60の成績だった。

 坂本はデビュー戦で幸先よく白星を手にしたが、その試合で右足をねん挫していたことが判明。一軍復帰までに約2ヵ月を要し、デビューイヤーは10試合の登板で4勝1敗、防御率5.67の成績に終わった。今季3試合に登板した櫻井は防御率7.36と苦しみ、一軍に定着することはできなかった。

三浦新監督が誕生! “新背番号18”を巡るハイレベルな争いに期待


 誤算続きの先発陣の救世主になったのは右腕の大貫晋一と平良拳太郎だった。大貫は開幕ローテを外れ、7月10日の阪神戦(甲子園)では1回3失点降板の屈辱を味わったものの、次戦から怒涛の6連勝をマーク。中盤戦以降は先発陣の柱となり、10勝6敗、防御率2.53の好成績で自身初の2ケタ勝利を達成した。

 開幕ローテ入りを果たした平良は“日曜日の男”として覚醒。7回無失点で3勝目を挙げた8月9日のヤクルト戦(横浜)まで、全8試合でクオリティ・スタート(6回以上、自責点3以下)をマーク。この時点で防御率は12球団トップの1.72だった。しかし、4回途中6失点と崩れた8月16日のヤクルト戦(横浜)後に、背中の違和感を訴え一時離脱。それでもチーム4位の14試合に先発し、援護が少なく4勝6敗と黒星先行だったが、防御率は2.27と最後まで安定した投球を続けた。

 右投手ではベテランの井納翔一も、チーム2位の17試合に先発し6勝7敗、防御率3.94をマーク。右ひじの炎症で出遅れた上茶谷大河は昇格と抹消を繰り返しながらも、チーム5位の11試合に先発し2勝3敗、防御率4.12を記録した。

 今季の先発登板数の上位は、大貫(19試合)、井納(17試合)、濵口(16試合)、平良(14試合)、上茶谷(11試合)と5人中4人が右腕。開幕前は先発左腕への期待が大きかったが、終わって見れば右投手が意地を見せたシーズンだった。

 誤算続きだったが、収穫も多かった2020年のDeNA。来季は三浦大輔新監督の下、新たな戦いが始まる。番長は背番号を『18』から『81』に変更。左右関係なく、エースナンバーを巡るハイレベルなチーム内競争に期待したい。
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