桑田氏「対照的に見えたシリーズでした」
東映、巨人などで活躍した野球評論家の張本勲氏(80)が29日、TBS『サンデーモーニング』の人気コーナー「週刊 御意見番」にリモート出演し、ソフトバンクの4連勝で幕を閉じた日本シリーズについて「ストレートで負けましたから。昨年に続いて残念」と振り返りつつ、巨人にあった2つの“悪条件”を挙げた。
張本氏は「巨人サイドからみると言い訳になっちゃうけど、悪い条件が3つくらいあるんですよ。やっぱりビジターの球場と自分とこの球場ではゲーム終わってからの選手の落ち着き方が違うんですよ」と、コロナ禍の日程変更のしわ寄せを受けた開催地変更(東京ドーム⇒京セラドーム大阪)が不利に働いたと分析。
続けて「原という男ぐらいの人がなんでDHを許可したのか。はじめからソフトバンクにハンデをやってるようなもんだから。これは解せない」と、全試合指名打者制度の採用に同意した巨人の姿勢に異議を唱えていた。
一方、リモート出演で同席した桑田真澄氏(52)は4連覇を達成したソフトバンクに「豊富な資金力を生かして成果を挙げた」と“あっぱれ”の評価。12球団トップの資金力を誇るソフトバンクのフロント陣が環境整備を含めた育成に注力する姿勢に注目しつつ、「勝負の厳しさばかりが全面に出て、楽しむという要素が欠けているのが日本のスポーツ。ソフトバンクは自分で考え選手同士が協力してプレーしているように見えた一方で、ジャイアンツは指示待ちのように見えた。新しい時代の野球を実践して楽しく自分で考えてプレーしていた。(両球団が)対照的に見えたシリーズでしたね」と選手の姿勢にも両球団の差が現れていたと話した。