今年は10名全員が“先輩”の名前挙げる
ヤクルトは1日、東京都内で新入団選手発表会を開催。今秋のドラフト会議で指名された全10選手がお披露目された。
支配下指名6名、育成指名4名の計10選手による初々しい受け答えを壇上の中央で聞いていた高津臣吾監督がチェックしていたのは各選手の“目標としている選手”。
というのも、監督就任直後に臨んだ昨年の発表会では、1位入団の奥川恭伸が「田中将大」、3位入団の大西広樹が地元・岩手のスターである「大谷翔平」の名前を挙げるなど、神宮を飛び越えた回答を連発。ツバメ戦士の名前を挙げたのが武岡龍世(=川端慎吾)1人だけに終わり、指揮官は「ツッコミどころ満載。そこから教育していかないと…」と評して会場の笑いを誘っていたのだ。
あれから1年…。2021年度の新入団選手たちが昨年の惨状を知っていたのか定かでないが、1位指名の木澤尚文がタフな先発右腕として「スワローズの小川投手」と答えれば、背番号6を与えられた4位指名の元山飛優も「宮本慎也さん、川端慎吾さん、新庄さん」と燕のレジェンドの名前を挙げた。怪力で球場を沸かせる「バレンティン選手」と答えた育成3位の松井聖も含めれば、今年は全10選手が燕に縁のある選手を挙げたことになる。
ルーキーたちの回答を受けた高津監督は「昨年はウチの選手を目標にしている選手がたしか1人だったんですよね…。そう考えると、今年は石川や小川やOBの古田さんを目標にしています、ということが聞けたのは嬉しかった。昨年の選手よりしっかりしてるんじゃないかな。期待が持てます」とルーキーたちのトークにご満悦の様子だった。
指揮官が「自信を持って指名した10名」と語った新燕たちは、まずは最初の“関門”をクリア。来春以降はグラウンド上でのアピールに期待だ。
▼ 2019年版「尊敬・目標とする選手」
1位 奥川恭伸 ⇒ 田中将大
2位 吉田大喜 ⇒ 特になし
3位 杉山晃基 ⇒ 大谷翔平
4位 大西広樹 ⇒ 特になし
5位 長岡秀樹 ⇒ 今宮健太
6位 武岡龍世 ⇒ 川端慎吾
▼ 2020年版「尊敬・目標とする選手」
1位 木澤尚文 ⇒ 小川泰弘
2位 山野太一 ⇒ 工藤公康、石川雅規
3位 内山壮真 ⇒ 古田敦也
4位 元山飛優 ⇒ 宮本慎也、川端慎吾、新庄剛志
5位 並木秀尊 ⇒ 飯田哲也
6位 嘉手苅浩太 ⇒ 奥川恭伸
育1 下慎之介 ⇒ 石川雅規
育2 赤羽由紘 ⇒ 山田哲人
育3 松井 聖 ⇒ 甲斐拓也、W.バレンティン
育4 丸山翔大 ⇒ 五十嵐亮太