三笠GM「歴史を作っていくことを一緒に」
ソフトバンクは3日、来季のヘッドコーチに球団OBで日本代表・侍ジャパンの前監督でもある小久保裕紀氏(49)が就任することを発表。背番号は「90」に決まった。
ペイペイドームで行われた記者会見に同席したソフトバンクの三笠杉彦GMは「中長期的に見た野手の強化というところが球団全体のテーマのひとつ」だったと語り、その中で、「4年連続日本一は、選手・監督コーチ・スタッフの頑張りだけでなく、その前から強いホークスを作ってきてくれた方々がいたから。その強いホークスを作ってきてくれた方々に戻ってきていただいて、歴史を作っていくことを一緒にやっていきたい」と、小久保氏にヘッドコーチ就任を打診した経緯を説明した。
一方の小久保氏は「16年間ホークスの選手としてユニフォームを着させていただいた恩返しの機会をいただいた」と語り、「ヘッドコーチという初めての役職ですが、チームが勝つために何するのかということだけを考えて工藤監督とコミュニケーションをとってやっていいきたい」と、意欲を示した。工藤監督からは「野手の強化・底上げの部分を一緒にやってもらいたい」との言葉があったことを明かし、打診を受けて「興奮してワクワクした」という。
自身の役割に関しては「僕自身が監督の時に求めていたヘッドコーチ像でいいのか、というのは工藤監督が決めるところ。僕の場合は提言してもらって、それを選択するというのが良かった。その辺りは監督とコミュニケーションをとってやっていきたい」と述べ、その上で「選手たちと工藤監督、工藤監督とコーチ陣のパイプ役でもあると思うので、その中で厳しさと愛を兼ね備えた存在でありたい」との思いを口にした。
さらには、自身の現役時代、侍ジャパンの監督、解説者として過ごした8年間のなかで「主力が手本になって若手を引っ張っているチームは強い」と感じたことを念頭に、「ベテラン、主力と良いコミュニケーションをとりながら指導できれば」とコメント。その先には、球界の新たな盟主として「球界全体の手本意識というか、自分たちが球界をしっかり引っ張るという自覚を主力選手たちが個々に持てるような組織になればいい」との青写真も描いた。