「強気なピッチングが持ち味」
ロッテからドラフト1位で指名された左腕・鈴木昭汰が4日、新横浜プリンスホテルで契約を行った。契約金は1億円、年俸1600万円、出来高5000万円(いずれも推定)だ。
鈴木は「契約を終えて千葉ロッテマリーンズの一員になったということで、しっかり期待に応えられるように頑張りたいと思います」と決意。
自身のアピールポイントについては「どの場面でも動じずにインコースに投げ抜いたり、強気なピッチングが持ち味」と話し、「そこを変えずにしっかり1年目から一軍に定着して、活躍できるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。
左腕王国へ期待
ロッテのサウスポー事情でいえば、成瀬善久がFAへ移籍した2015年以降、左腕全体で11勝(15年)、5勝(16年)、4勝(17年)、4勝(18年)、8勝(19年)と、16年から4年間は10勝に届かなかったが、今季は左腕全体で10勝を挙げた。
シーズン途中に加入し先発4試合で全てQSを達成したチェン・ウェインが自由契約、昨季まで7年連続40登板を果たした松永昂大が国内FA権を行使と実績のある左腕の今後の動向が気になるところではあるが、小島和哉が1年間先発ローテーションを守り抜き7勝を挙げ、同じく2年目の中村稔弥、3年目の山本大貴といった一軍で経験を積んでおり、若手左腕が少しずつではあるが芽を出している。
永野吉成プロアマスカウト部長は「小島が頑張っていますけど、小島とともに先発ローテーションの座を争ってもらいたい。本人も言っていますけど、インコースに右、左関係なく強気に攻められるマウンド度胸がある。それがパ・リーグで通用すると思っています」と期待を寄せた。
▼ 鈴木昭汰
生年月日:1998年9月7日生
守備位置:投手
身長 / 体重:175センチ / 80キロ
投 / 打:左 / 左
経歴:常総学院高-法政大-ロッテ(ドラフト1位)
取材・文=岩下雄太