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直近5年のドラフト指名選手でレギュラー定着者ゼロ…日本ハムの若手検証

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日本ハム・清宮幸太郎(C)Kyodo News

自慢の育成力に陰り?


 今季はスタートダッシュでつまずき1度も首位争いに絡めなかった日本ハム。53勝62敗5分けの借金9で2年連続の5位に終わり、栗山体制下では初の2年連続Bクラスに沈んだ。今回は若手選手にフォーカスし、2020年の日本ハムを振り返る。

 ここ数年は自慢の育成力に陰りが見え、新旧交代のサイクルが思うように進んでいない。有原航平、上沢直之は先発ローテの軸へと成長したが、大谷翔平(現エンゼルス)退団後は外国人等の移籍選手で頭数は揃えているものの、生え抜きの若手で先発ローテに定着する投手は現れていない。

 2015年のドラフト1位・上原健太は、今季7試合の先発登板にとどまり1勝3敗、防御率4.46の成績。ショートスターターなどさまざまな役割を担った5年目の加藤貴之は、28試合(7先発)に登板し4勝2敗、防御率3.26をマークした。加藤と同じく昨季はショートスタータを経験した4年目の堀は、今季はすべてリリーフで45試合に登板し2勝1敗14ホールド、防御率4.19を記録。将来のエース候補として期待される2年目の吉田輝星は、5試合に先発し0勝2敗、防御率8.41と苦しんだ。

 昨秋のドラフトでは社会人・大卒の即戦力候補を多く指名したが、JFE西日本からドラフト1位で加わった河野竜生は、12試合に先発し3勝5敗、防御率5.07。同じく社会人・東海理化から同2位で加入した立野和明は、故障もあり一軍での登板機会はなく1年目を終えた。JX-ENEOSから同4位で加入した鈴木健矢は、11試合に中継ぎ登板し0勝1敗、防御率7.94。創価大から同5位で加わった望月大希は2試合の登板に終わった。

 また、若き守護神として期待された高卒6年目の石川直也は、8月に右肘内側側副靭帯再建術(通称:トミージョン手術)を受け全休。同手術の復帰期間を考慮すると、来季中の一軍復帰も難しい状況だ。

21試合で18打点! 野村佑希が高いポテンシャル示す


 野手陣も若手の台頭は乏しく、覚醒が待ち望まれる3年目の清宮幸太郎は、自己最多の96試合に出場したものの打率.190、7本塁打、22打点に終わった。同じくレギュラーを狙う立場の松本剛、横尾俊建、石井一成、淺間大基、平沼翔太らも低調な成績に終わり、チーム力を底上げすることができなかった。

 その中で希望を抱かせてくれたのが高卒2年目の野村佑希。シーズン序盤の骨折で21試合の出場にとどまったが、打率.257、3本塁打、18打点、OPS.749を記録。野村と同期入団の田宮裕涼、万波中正も楽しみな存在だ。

 かつては世代交代が円滑に進み若手の育成に定評のあった日本ハムだが、2015~2019年の間にドラフト指名した野手で、ここまでレギュラーに定着した選手はゼロ。直近では2013年のドラフト1位・渡邉諒、2014年の同2位・清水優心がチームに欠かせない戦力になったが、その清水も今季は攻守両面で精彩を欠き、新シーズンは一から正捕手を争う立場だ。

 今オフ、有原と西川遥輝がポスティングでのメジャー移籍を目指しており、退団となれば投打の柱を失うことになる。今季以上に来季は前途多難。Bクラス脱出へ、若手の台頭は必須だ。
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