最終盤でアピールチャンス掴んだ!
プロ野球12球団合同トライアウトが7日、神宮球場で開催された。巨人から自由契約となった吉川大幾選手(28)は、5度打席に立って3打数1安打2四球。遊撃手や一塁手など複数ポジションを守り、軽快な動きでアピールした。
第1打席は平岡敬人(25=前広島)から四球で出塁し、第2打席に高野圭佑(28=前阪神)から詰まりながら中前打。第3打席は右飛に倒れ、第4打席は元同僚の宮國椋丞(28=前巨人)の前に空三振と、2打席凡退が続いたが、第5打席に四球で出塁し二盗を成功させると、直後の新庄剛志(48=前日本ハム)の左前適時打で生還。今トライアウトで本塁打を除く唯一の得点機を演出した。
吉川は「新庄さんに打っていただいて、自分の足もアピールできたのかなと思います」と最終盤で訪れたアピールシーンを振り返り、この日の自身のプレーについては「良かったと思います。アピールはできたんじゃないかな」と振り返った。
吉川はPL学園高を経て2010年のドラフト2位で中日入り。背番号「3」を託され将来の主力として期待されたが、3年で中日を戦力外となった。2015年に巨人に入団。新天地では主に守備固め、代走要員としての地位を確立し、2018年にはシーズン自己最多となる97試合に出場した。
今季は30試合の出場に終わり、プロ通算268試合の出場で打率.180、0本塁打、6打点。今年の日本シリーズは40人のロースターに入ったものの4試合を通してベンチ入りの機会なく、11月26日に自身2度目となる戦力外通告を受けていた。