能見は感謝「非常にありがたかった」
オリックスは8日、今季限りで阪神を退団した能見篤史投手(41)と「選手兼任投手コーチ」として来季の契約に合意したと発表。背番号は慣れ親しんだ「14」ではなく「26」に決まった。
来年5月に42歳の誕生日を迎える能見。プロ17年目のシーズンはコーチ兼任としての契約になったが、「行き場所がない中でのスタートだったので、声をかけていただいて非常にありがたかった。コーチ兼務だが、中嶋監督からも、まず選手としてやってくれたらいいと言われている。若い選手が多いので、僕の経験から何かプラスになるものを求められていると思う」と話した。
また、福良淳一GMは「うちは全体に若い選手が多いので、練習や投げ込みをする姿を見せて、引っ張ってほしい」とベテランの加入による相乗効果を期待しつつ、「まだあれだけのボールが投げられる。うちのウィークポイントである左の中継ぎにハマるのではないか」と今季も34試合に登板した左腕を評価。「基本は選手でやってもらう」とマウンド上での奮投を期待した。
能見は鳥取城北高から社会人の大阪ガスを経て、2004年のドラフト自由枠で阪神に入団。開幕投手を3度務め、2ケタ勝利を5度達成するなど先発ローテーションの柱として活躍し、2012年には最多奪三振のタイトルを獲得した。ブルペンへ配置転換された2018年に通算100勝を達成し、通算443試合で104勝をマーク。プロ16年目の今季は34試合に登板して1勝0敗1セーブ4ホールド、防御率4.74をマークしていた。