オフシーズンに開催される“もうひとつのプロ野球”
一般社団法人日本野球機構(以下、NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメント(以下、KONAMI)がタッグを組んで開催している“もうひとつのプロ野球”こと『eBASEBALL プロリーグ』。
8日に行われたのは2020年シーズン:セントラル・リーグ第2節-第1戦。「広島-ヤクルト」「巨人-阪神」「中日-DeNA」の3試合の模様が配信された。
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フレッシュな“ルーキー対決”
この日の第1カードは広島とヤクルトの対戦。プレイヤーは広島が野上隼紀、ヤクルトは渡部隼人。ともに21歳で、今季からプロリーグに参戦したルーキー同士の顔合わせとなった。
試合は両者ともにチャンスを作りながらも、あと一本が出ない展開。広島は初回に一死二・三塁、2回は一死二塁と先制のチャンスを迎えながら、走者をホームに迎え入れることができない。
一方のヤクルトも3回のチャンスで山田哲人が放った強烈な当たりがライナーゲッツーに。ともにスコアボードにゼロが並んだ中、5回裏に広島が最後のチャンスを作る。
アレハンドロ・メヒアの二塁打と四球2つで二死ながら満塁という絶好機。しかし、ヤクルトはこのピンチにレジェンドOB・石井弘寿を投入。執念でアウトを奪い、試合は0-0で終了した。
伝統の一戦で猛虎が火を噴く!
第2カードは巨人と阪神による“伝統の一戦”。プレイヤーは巨人が吉田友樹、阪神は森翔真。プロリーグではお馴染みの実力者同士の対戦となった。
試合は立ち上がりから大きく動く。阪神は初回、ジャスティン・ボーアの2ランで幸先よく先制すると、4番スタメンのレジェンドOB・矢野燿大が二塁打で再びチャンスをつくり、木浪聖也がエンドランを決めてもう1点。一気に3点を挙げる。
さらに2回にもボーアが適時打を放ち、3回は大山悠輔の2ランなどで計4点。3回終了時点で8-0と大きくリードを広げた。
巨人は4回に丸佳浩のソロで反撃開始。5回にも1点を挙げたが、序盤の失点が響いて届かず。“伝統の一戦”の第1ラウンドは阪神が快勝した。
ハマの奪三振マシーンが魅せた
第3カードは中日-DeNA。プレイヤーは中日がキャプテンの菅原翔太、DeNAは昨シーズンのセ投手二冠王・大茂英寿。この試合では、2シーズン連続で最多奪三振のタイトルを獲得した大茂の投球術が炸裂する。
リアルのプロ野球でも先発陣の新星としてチームを支えた大貫晋一を操り、中日打線を翻弄。打っても相手のミスで先制に成功すると、3回にはタイラー・オースティンでスクイズを敢行。5回にはネフタリ・ソトの適時打で効果的に加点し、試合を優位に進めていく。
終盤は国吉佑樹から山﨑康晃へとつなぐ必勝リレーで付け入るスキを与えず、終わってみれば1安打の完封リレー。投打が噛み合った快勝で、大茂が個人としての今季初白星を掴んだ。