移籍後1年目にキャリアハイの打率を残す
楽天の鈴木大地選手(31)が11日、契約更改交渉後の会見で今季を振り返り、来季に向けた意気込みを口にした。
昨オフにFAで加入した鈴木は、「最終戦の試合が終わるまでずっと不安だったが、その不安のおかげで1年間走り続けることができたと思う」と語りつつ、「新しい場所に挑戦させてもらって本当に良かったとの思いと同時に、チームとして一番上に行くことができなかったので、そういった悔しさだったり、課題も明確に出た」と、移籍後1年目を冷静に振り返った。
今季、キャリアハイの打率.295という数字を残したことについては、「金森コーチとバットの長さや意識だったり、今までとは少し違う考え方でバッティングをやらせてもらうことが多く、新しい形を切り開いていくことはできた」と手応えを口にしつつ、「最後にバテてしまったのと、チームが一番大事な時に少し成績を落としてしまったことが悔しい」と反省。その一方で「1年間グラウンドに立ち続けることは目標にしていたことでもある」と、全120試合に出場したことには満足感を示した。
また、「今年入らせてもらったことを忘れるくらい思い切り野球をやらせてもらって感謝しかない」と、周囲のサポートに感謝しつつ、「(チームに)入っただけじゃダメ。チームとして一番上に行くことで、関係者もファンも全ての方が幸せになれると思う。そこを目指してやるだけ」と断言。来季に向けては「まだまだベテランの域ではないと思うので、若い選手に負けないくらいバットを振ったり走ったりしたい」と、さらなる成長を誓った。