地元・中京大中京の逸材を単独指名
中日は11日、新入団選手の発表会を実施。来季から加入するルーキーたちの背番号もあわせて発表された。
▼ 中日・新入団選手と背番号
28 森 博人(投)
45 土田龍空(内)
64 福島章太(投)
65 加藤 翼(投)
30 三好大倫(外)
<育成>
202 近藤 廉(投)
203 上田洸太朗(投)
206 松木平優太(投)
※ドラフト指名順
エースの番号を受け継いで…
なかでも注目を集めるのは、ドラフト1位の高橋宏斗だろう。
地元・愛知の中京大中京高からやってくる期待の右腕。2019年秋の明治神宮大会でチームを優勝に導き、最速150キロをマークしたことで一躍ドラフト候補に名乗り。しかし、新型コロナウイルスの影響で春のセンバツ・夏の選手権という大舞台がともに中止となり、その存在感を全国に知らしめるチャンスは奪われてしまった。
それでも、夏に開催された甲子園・交流試合では、強豪の智辯学園を相手に延長10回を一人で投げ抜き、11奪三振で3失点という力投。9回に最速の153キロをマークするなど、そのスピードはもちろん、スタミナや変化球も含めた総合力の高さをアピール。もし例年通りに夏の甲子園が行われ、チームが勝ち進んでいたら、1年前の奥川恭伸(星稜→ヤクルト1位)のように「甲子園のスター」として高校生の目玉となっていた可能性も大いにある。
迎えた秋のドラフト会議。大学生の候補が人気を集めた中、地元球団の中日が高橋を1位で単独指名。将来のエース候補として大きな期待がかかる中、その期待は“背中”にも現れている。
この日に発表された、高橋の背番号は「19」。今季限りで現役を引退したエース・吉見一起氏が背負っていた番号を受け継ぐことが決まったのだ。
「持ち味は強気な投球。今後は球界を代表する投手になりたい」と力強く語った18歳。高卒ルーキーではあるが、1年目から大きな注目を集めそうだ。
▼ 中日・歴代「19」
森井 茂(1936)
大沢 清(1937)
松尾幸造(1938~1943・1946~1947)
茅野秀三(1948)
宮下信明(1949~1954)
大矢根博臣(1955~1960)
中山義朗(1961~1965) ※「中山俊丈」に登録名変更
新宅洋志(1966~1970)
川内八洲男(1971~1973)
星野修孝(1974~1975) ※「星野秀孝」に登録名変更
西岡三四郎(1976)
大石弥太郎(1977~1978)
藤沢公也(1979~1984)
米村 明(1985~1991)
落合英二(1992~1993)
ジェームズ(1994)
中山裕章(1995~2001)
久本祐一(2002~2005)
吉見一起(2006~2020)
高橋宏斗(2021~)