ドラ1宮川はチーム2位の49登板とフル回転
西武は11日、ドラフト1位右腕の宮川哲投手ら若手選手が契約更改交渉に臨み、入団1年目から一軍で奮闘した社会人出身の宮川、浜屋将太投手、柘植世那選手がアップ更改となった。
宮川は「球団からは『しっかり1年間通して投げてくれた』と言っていただきました」と、700万アップでサインした初の契約更改交渉を振り返りつつ、「1年通して一軍にいることができたこと、49試合投げることができたのはプラスですが、防御率(3.83)、与四球(44.2回で29与四球)が多かったので、来年から減らしていきたい」と課題を口にし、さらなる成長を誓った。
また、12試合の登板ながら、シーズン終盤は先発として8試合に登板し、3勝3敗という成績を残した左腕の浜屋は250万アップ。「最初は中継ぎで結果を出せませんでしたが、『後半は先発をやってくれたので来年も期待している』という言葉をかけていただいた。来年は結果でお返しできるように頑張っていきたいですし、1年目から良い経験をさせていただいたので来年に活かしたい」と、来季の先発ローテ入りを見据えた。
捕手のポジションには森友哉という絶対的な存在がいる中で、17試合に出場(スタメンマスクは12試合)した柘植は200万アップで更改。今季放った7安打中、2本がホームランと打撃面でも存在感を示したが、「全体的にレベルアップする必要があると声をかけていただきました」といい、「もっと出場機会を増やしていくためにも、調子の波をなくしていくためにも走攻守においてレベルを上げていきたい」と力を込めた。
勝負の2021シーズンを迎えるスラッガー候補も更改
一方、野手転向2年目を迎えた今季、開幕前から結果を残して一軍の座を手にした川越誠司選手は、240万アップで更改。今季は48試合の出場で打率.156、2本塁打、5打点と、期待されたほどの数字を残すことはできず、本人も「「打撃の方はもう少しできるかと思っていましたが、これが実力なんだと実感しました」と振り返り、「来年はレギュラーを掴めるようにオフにしっかり取り組みたいと思います」と、定位置獲りを目標に掲げた。
そして、前日に「対外試合出場禁止及びユニホーム着用禁止」処分の年内解除が発表された佐藤龍世選手も契約を更改し、200万円ダウンでサイン。「まずは私の不祥事で多くのファンの皆さま、チーム関係者にご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪し、「これからファンの皆さまには少しでも変わったところをお見せできればと思います」と信頼回復に向けて邁進することを誓った。