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森下、遠藤、塹江ら投手陣に多くの光明 広島の2020年若手検証

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広島・森下暢仁 (C) Kyodo News

2年連続Bクラスも投手王国再来の予感?


 シーズン終盤に意地は見せたものの、主力の離脱や外国人の不調が響き2年連続Bクラスに沈んだ広島。佐々岡真司監督1年目は52勝56敗12分けの5位。今回は若手選手にフォーカスし、2020年の広島を振り返る。

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 シーズン途中に右肘にメスを入れた大瀬良大地、0勝7敗に終わったクリス・ジョンソン。左右のエースが苦しむ中、先発ローテーションを力強く牽引したのはドラフト1位の森下暢仁だった。デビュー2戦目でプロ初白星をマークすると、コンディション調整のため一時戦列を離れたが再昇格後は白星を量産。新人王争いが注目された終盤にはプロ初完封を達成するなど、10勝3敗、防御率1.91の素晴らしい成績でルーキーイヤーを終えた。

 佐々岡監督の秘蔵っ子・遠藤淳志も飛躍。昨季リリーフで34試合に登板した高卒3年目は、今季から先発に転向。シーズン序盤は不安定な投球が目立ったが後半に進むにつれ安定感が増し、規定投球回には届かなかったもののチーム2位の19試合に先発し、5勝6敗、防御率3.87をマークした。

 大卒4年目の床田寛樹は5勝8敗、防御率4.93の成績に終わったが、最後は4試合連続のクオリティ・スタート(6回以上、自責点3以下)達成でフィニッシュ。10月だけで3勝を挙げるなど8先発で防御率2.31を記録した高卒7年目の中村祐太も含め、この流れを新シーズンにつなげてほしいところだ。

 救援では春先のキャンプ、オープン戦から好調を維持していた高卒6年目の塹江敦哉が、チーム2位の52試合に登板。終盤に息切れし防御率4点台(4.17)でのフィニッシュとなったが、貴重な中継ぎ左腕としてチームを支えた。大卒3年目のケムナ誠も自己最多の41試合に登板し防御率3.88をマーク。大卒2年目の島内颯太郎は38試合登板で防御率4.54だったものの、11.47という高い奪三振率を記録した。

林、羽月らが一軍を経験、小園は二軍で打率.305


 野手陣は長野久義、堂林翔太ら、ベテラン・中堅が復活した一方で、若手の台頭は投手ほどではなかった。それでも高卒4年目の坂倉将吾が、今季は捕手に専念し自己最多の81試合に出場。九里亜蓮、森下の専属捕手として守備面でも多くの勝利に貢献し、売りである打撃では打率.287、3本塁打、26打点を記録した。

 育成から這い上がった大卒2年目の大盛穂は、73試合に出場し打率.259を記録。高卒2年目コンビの林晃汰、羽月隆太郎も揃って一軍初出場、初安打をマーク。この経験を今後の飛躍につなげたいところだ。

 同じく高卒2年目・小園海斗は、出塁率.351を記録するなど復調を印象づけた正遊撃手・田中広輔の存在もあり一軍出場は3試合のみ。それでもウエスタン・リーグでは打率.305を記録しファームでじっくりと腕を磨いた。

 リーグ3連覇のあと2年連続Bクラスとなった広島だが、投打ともに次代の主力候補はしっかり育っている印象を受ける。特に指揮官がコーチ時代から手塩にかける投手陣は楽しみな人材が豊富。ここに新たな助っ人、ドラフト組がしっかりマッチすれば、1980年代のような投手王国の再現にも期待が持てる。
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