ローテーション支えた2年目右腕が大幅アップ
ケガ人続出で苦しむDeNAの先発陣を救った大貫晋一投手が15日、契約更改交渉に臨み「110%」の大幅アップとなる5250万円(推定)でサインした。
「出だしこそ遅れましたけど、その後はしっかりローテーションで回ることが出来ましたし、充実したシーズンになったと思います」と振り返った今シーズンは、昨年の6勝を大きく上回る、チームトップの10勝をマーク。防御率も「5.00」から「2.53」と劇的に改善させ、今永昇太、平良拳太郎らが離脱した先発陣にあって軸となる活躍を見せた。
昨年オフにはオーストラリアで武者修行を敢行。実戦の中で課題克服に取り組むと、昨年は被打率.379と苦手にした対左打者の成績を今年は「.233」に良化させるなど、飛躍の年につなげた。このオフには13本の被本塁打に対し、「ホームランをかなり打たれたので、データなどを見直して、よりゴロや三振をとれるようなピッチングを追い求めていきたい」と、昨年同様にテーマを持って理想像を追求するつもりだ。
大学から社会人を経てプロ入りした大貫は、3年目ながら26歳と先発陣では年上者となる。「まずはケガなくローテーションを守ることが大きな目標。オフの間に身体作りも頑張りたい」と、自分を磨き続け更なるステップアップを見据えた。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)