最多得票はセ・遊撃手部門の坂本
日本野球機構(NPB)は16日、2020年シーズンのセパ両リーグのベストナインを発表した。
12球団で最多選出されたのはセ・リーグで5人が選出された巨人。菅野智之、坂本勇人、岡本和真が圧倒的な票数を集め、リーグ連覇を支えた大城卓三と丸佳浩のセンターライン2人もラインナップ。4年連続日本一を果たしたソフトバンクからは、千賀滉大、甲斐拓也、柳田悠岐のリーグ最多3人が選出された。
セ・リーグでは巨人の大城と岡本に加えて、ヤクルトの村上宗隆が一塁手部門、DeNAの佐野恵太が外野手部門でそれぞれ初受賞。中日は沢村賞に輝いた大野雄大が111票を集めるも、菅野の前には遠く及ばず選出者なし。阪神は捕手部門で梅野隆太郎が健闘したが、5年連続で選出者ゼロに終わった。
パ・リーグでは各ポジションの実績ある選手が順当に選出されるなか、西武の栗山巧が9年ぶりの選出。37歳のベテランは外野手部門で3度の選出があるものの、今季は勝負強い打撃が評価されて指名打者として初選出となった。三塁手部門の楽天・鈴木大地と、外野手部門の日本ハム・近藤健介も過去に受賞経験があったが、それぞれ今回のポジションでは初受賞となった。パ・リーグ2位でレギュラーシーズンを終えたロッテからは選出者なし。有効票277のうちチーム内最多得票は外野手部門5番手だったレオネス・マーティンの28票。次点は一塁手部門の井上晴哉が集めた27票だった。
なお、今回の記者投票で最多得票を記録したのはセ・リーグ遊撃手部門で307票を集めた坂本だったが、セパで有効総票に開きがあるため、これを各リーグの総票に合わせた「得票率」に換算すると、坂本の得票率を0.1ポイント上回る98.2%を記録した柳田が最も支持を集めたという結果に。一度の投票で3人を選択できる外野手部門の有力者が票を集めやすいという点で、これが平等な評価数値とはいえないが、両者ともに驚異的な支持を集めたということは間違いない。
▼ パ・ベストナイン[得票・率]
投:千賀滉大(ソ)[209票・75.5%]☆2年連続2度目
捕:甲斐拓也(ソ)[239票・86.3%]☆3年ぶり2度目
一:中田 翔(日)[221票・79.8%]★4年ぶり3度目
二:浅村栄斗(楽)[247票・89.2%]★5年連続5度目
三:鈴木大地(楽)[227票・81.9%]★初受賞
遊:源田壮亮(西)[161票・58.1%]☆3年連続3度目
外:柳田悠岐(ソ)[272票・98.2%]☆2年ぶり5度目
外:吉田正尚(オ)[257票・92.8%]☆3年連続3度目
外:近藤健介(日)[142票・51.3%]★初受賞
指:栗山 巧(西)[145票・52.3%]★初受賞
※★は他ポジションで受賞歴有り
▼ セ・ベストナイン[得票・率]
投:菅野智之(巨)[201票・64.2%]☆2年ぶり4度目
捕:大城卓三(巨)[160票・51.1%]☆初受賞
一:村上宗隆(ヤ)[265票・84.7%]☆初受賞
二:菊池涼介(広)[161票・51.4%]☆3年ぶり2度目
三:岡本和真(巨)[296票・94.6%]☆初受賞
遊:坂本勇人(巨)[307票・98.1%]☆3年連続6度目
外:佐野恵太(De)[260票・83.1%]☆初受賞
外:丸 佳浩(巨)[186票・59.4%]☆5年連続6度目
外:鈴木誠也(広)[161票・51.4%]☆5年連続5度目