オフシーズンに開催される“もうひとつのプロ野球”
一般社団法人日本野球機構(以下、NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメント(以下、KONAMI)がタッグを組んで開催している“もうひとつのプロ野球”こと『eBASEBALL プロリーグ』の2020シーズン。15日からは節が変わり、『セ・パe交流戦』が開幕した。
今年は新型コロナウイルスの影響により、現実のプロ野球では残念ながら開催中止となってしまった、リーグの威信をかけた戦い…。意地とプライドがぶつかり合うだけでなく、昨季もこの『e交流戦』を制したロッテがパ・リーグ王者になっているように、ここでの戦績がペナントレースの行方を左右するというのは、まさに現実のプロ野球と同じだ。
16日は、セ・パe交流戦:前節の2日目。この日は「ヤクルト-日本ハム」「巨人-西武」「中日-ソフトバンク」の3試合の模様が配信された。
▼ 動画はコチラ
『セ・パe交流戦』初勝利をかけて…
この日の第1カードはヤクルトと日本ハムの戦い。プレイヤーはヤクルトがルーキーの矢吹圭介。対する日本ハムもルーキーの佐藤優太。プロ1年生同士の激突になった。
この『セ・パe交流戦』はともに黒星スタートとなった両軍。初勝利を目指し、先に主導権を握ったのはヤクルト。初回、いきなり山田哲人の一発で先制すると、2回は西浦直亨の二塁打を皮切りに、5本の長短打を集中させて一挙5点。優位に試合を進めていく。
守っても2回まで相手打線を無安打に封じ、初安打を許した3回には、アンダーハンド・山中浩史を“右のワンポイント”として起用して中田翔を打ち取る場面も。結局、相手の反撃はソロの1点だけにしのぎ、ヤクルトが6-1で快勝した。
昨季のMVP、今季3戦目で待望の…!
第2カードは巨人と日本ハムの対戦。プレイヤーは巨人が昨季のプロリーグ最優秀選手・舘野弘樹、西武は21歳の若きルーキー・香川真輝。今季ここまで2連敗と苦しんでいた昨季のMVP男が、ようやく初勝利を手にした。
巨人は初回、丸佳浩の適時打で先制に成功。すると4回にも丸が、今度はセンターバックスクリーンまで運ぶ特大の一発。頼れる男のバットから得点を刻む。
投げてもエース・菅野智之を操り、サクサクと4回まで1安打ピッチ。しかし、今季初勝利が見えてきた5回に連打を浴びてピンチ。それでも、舘野はここで高梨雄平にスイッチすると、栗山巧を狙い通りの併殺に斬って一気に二死。最後も代打のエルネスト・メヒアを内野フライに斬って3つ目のアウトをゲット。昨季のMVP男が今季3試合目にして待望の初白星をマークした。
eBASEBALL界のファンタジスタが魅せた!
第3カードは中日-ソフトバンク。プレイヤーは中日が岡久将吾、ソフトバンクは大上拓海。この試合前まで5勝2分と負けなしだった鷹の勢いを止めたのは、時には味方をも惑わす?あっと驚く奇想天外な采配と配球が持ち味の中日・岡久だった。
初回、1番起用のダヤン・ビシエドが初球を打って二塁打。いきなりチャンスを作ると、四球と犠打でチャンスを拡げ、内野ゴロの間に先制に成功。さらに、続く内野ゴロが相手の失策を誘い、思わぬ形で1点を追加。動揺する相手に対し、その後も3連打を浴びせるなど、いきなり5点を奪う最高のスタートを切る。
その後は2回にも1点を加え、6-0の4回には今宮健太に2ランを浴びたものの、直後の攻撃でビシエドがソロ。反撃ムードの相手を沈め、7-2で快勝。無敗の鷹に土をつけ、チームの連敗も3でストップ。殊勲の勝利を挙げた岡久は、「初回にエラー絡みで点を取ることができて、 今日はついているなと。 日頃の行いがよかったからかなと思います」と笑った。