オフシーズンに開催される“もうひとつのプロ野球”
一般社団法人日本野球機構(以下、NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメント(以下、KONAMI)がタッグを組んで開催している“もうひとつのプロ野球”こと『eBASEBALL プロリーグ』の2020シーズン。15日からは節が変わり、『セ・パe交流戦』が開幕した。
今年は新型コロナウイルスの影響により、現実のプロ野球では残念ながら開催中止となってしまった、リーグの威信をかけた戦い…。意地とプライドがぶつかり合うだけでなく、昨季もこの『e交流戦』を制したロッテがパ・リーグ王者になっているように、ここでの戦績がペナントレースの行方を左右するというのは、まさに現実のプロ野球と同じだ。
17日は、セ・パe交流戦:前節の3日目。この日は「DeNA-オリックス」「広島-楽天」「阪神-ロッテ」の3試合の模様が配信された。
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いきなり劇的結末…!
この日の第1カードはDeNAとオリックスの戦い。プレイヤーはDeNAがキャプテンの河合祐哉。対するオリックスは藤本洋介。ともに25歳の同世代対決となった。
試合は一進一退の展開。初回、DeNAがタイラー・オースティンの一発でド派手に先制するも、オリックスも3回に吉田正尚の適時打で追いつき、さらに4回には内野ゴロの間に逆転。しかし、DeNAも細川成也の適時打ですぐに追いつき、2-2で最終回を迎える。
迎えた5回裏、DeNAは一死一・三塁のチャンスをつくり、代打の関根大気が起用に応えるセンター前への安打。一旦は逆転を許しながら再度逆転したDeNAがサヨナラ勝ちを収めた。
あきらめなかった赤ヘル軍団
第2カードは広島と楽天の対戦。プレイヤーは広島がプロ3年目の倉前俊英、楽天はルーキーの村上翔太。試合は両軍合わせて19安打が飛び出す乱打戦となった。
先に主導権を握ったのは楽天。2回に代打の銀次が犠飛を打ち上げて先制すると、3回には鈴木大地のスクイズで手堅く加点し、つづいて田中和基が2ラン。4-0と順調にリードを広げていく。
しかし、ここから赤ヘル打線が猛攻。3回裏、西川龍馬の適時打と鈴木誠也の犠飛で2点を返すと、4回には代打で起用したルーキーの宇草孔基が値千金の2ラン。さらにホセ・ピレラにも一発が飛び出し、この回一気の3得点で逆転。広島が打ち合いを制した。
ロッテの18歳が大仕事!
第3カードは阪神-ロッテ。プレイヤーは阪神がキャプテンの岸川虎太朗、ロッテはプロ2年目の柳虎士郎。ともに名前に“虎”が入るマッチアップは、カモメ軍団の18歳がその実力を発揮した。
まずは初回、1番で起用した井上晴哉の先頭打者弾で幸先よく先制すると、2回には田村龍弘の適時二塁打、さらに井上の適時打で2点を追加。その後も勢いは止まらず、4回には3安打で2点を挙げ、5回には代打の佐藤都志也がトドメの2ラン。12安打で7得点を記録した。
また、守っても先発の岩下大輝が危なげなくゼロを並べ、山本大貴から内竜也へとつなぐリレーで阪神打線を3安打のゼロ封。投打が噛み合ったロッテは、今季7試合目にして待望の初勝利を掴んだ。