シーズンの防御率は「7.66」だったが、10月6日に再昇格してからのロッテ・フローレスは、ロングリリーフで存在感を示した。
フローレスは昨年10月にZOZOマリンスタジアムで行われた入団テストを受験し、育成選手ではあるが、入団を勝ち取った。「支配下になるか、なれないかは最終的に監督、コーチ、チームが決めますので、できることをやるだけ。支配下になりたいですけど、自分がコントロールできることだけは、しっかりやっていきたいと思います」。春季キャンプ中にこのように話していたフローレスは、実戦がはじまってから春季教育リーグ、二軍練習試合で12イニングを投げて無失点に抑えるなどアピールし、3月31日に支配下選手登録となった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕は6月19日に変更となり、6月の練習試合では1試合だけ登板したが、開幕はファームスタート。ファームで先発で2試合、リリーフで1試合登板し、7月12日の西武戦で来日初登板を果たす。
初回こそ三者凡退に抑えたが、2回に先頭の山川穂高に四球を与えたのをきっかけに、栗山巧に適時二塁打を許し失点。3回には一挙5点を失い、来日初マウンドは3回6失点とホロ苦いデビューとなった。
登板翌日に一軍登録抹消となり、8月11日に再昇格。先発ではなくリリーフで登板し、8月11日の日本ハム戦で来日初ホールドをマークすると、13日の日本ハム戦では「初勝利ができて心の底から嬉しい」と1回を無失点に抑え、来日初勝利を挙げた。
8月16日の日本ハム戦から4試合連続で失点し、8月27日の楽天戦では1イニングに6失点。20日のソフトバンク戦までは一塁側のプレートを踏んで投げていたが、23日のソフトバンク戦では三塁側のプレート踏んで投げているようにも見え、本人の中で試行錯誤していたのだろうが、再びファームで調整することになった。
ファームで再調整となった9月以降は、少ない球数で1イニングをコントロール良くピシャッと抑え、9月は10試合・12イニングを投げて、14奪三振、1与四死球、防御率0.75と安定した投球を披露。
10月6日に新型コロナウイルス感染拡大に伴う「特例2020」で一軍登録抹消された選手たちの“代替指名選手”として再昇格を果たした。再昇格後初めての登板となった10月15日の楽天戦、2回を1安打4奪三振無失点に抑えると、この登板から6試合連続で無失点。
今季最終戦となった11月9日の日本ハム戦、2回を投げて1失点で敗戦投手となったが、10月以降は7試合・12回1/3を投げて、7被安打、6与四球、17奪三振、防御率0.73という成績を残した。点差の開いたロングリリーフが中心となったが、相手チームの流れを断ち切った。またプレートの踏む位置に注目すると、基本的には三塁側を踏んで投げていた。
8月までは右打者の被打率が.615(13-8)と打ち込まれていたが、10月に昇格してからは被打率.067(15-1)。ストレートで押し込み打ち取るケースが増え、10月以降のストレートの被打率は.115(26-3)だった。
野手では藤原恭大が“代替指名選手”として昇格しチャンスを掴んだが、ビハインドゲーム中心のロングリリーフで投げていたため、あまり目立たないがフローレスもチャンスをモノにしたと見ても良いのではないだろうかーー。
▼ フローレス成績
今季成績:14試 2勝2敗1H0S 振25 四16 22回1/3 自責19 防7.66
8月まで: 7試 2勝1敗1H0S 振 8 四10 10回 自責18 防16.20
10月以降: 7試 0勝1敗0H0S 振17 四 6 12回1/3 自責1 防0.73
被打率
▼8月まで
左打者:.375(32-12)
右打者:.615(13-8)
▼10月以降
左打者:.222(27-6)
右打者:.067(15-1)
文=岩下雄太
フローレスは昨年10月にZOZOマリンスタジアムで行われた入団テストを受験し、育成選手ではあるが、入団を勝ち取った。「支配下になるか、なれないかは最終的に監督、コーチ、チームが決めますので、できることをやるだけ。支配下になりたいですけど、自分がコントロールできることだけは、しっかりやっていきたいと思います」。春季キャンプ中にこのように話していたフローレスは、実戦がはじまってから春季教育リーグ、二軍練習試合で12イニングを投げて無失点に抑えるなどアピールし、3月31日に支配下選手登録となった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕は6月19日に変更となり、6月の練習試合では1試合だけ登板したが、開幕はファームスタート。ファームで先発で2試合、リリーフで1試合登板し、7月12日の西武戦で来日初登板を果たす。
初回こそ三者凡退に抑えたが、2回に先頭の山川穂高に四球を与えたのをきっかけに、栗山巧に適時二塁打を許し失点。3回には一挙5点を失い、来日初マウンドは3回6失点とホロ苦いデビューとなった。
登板翌日に一軍登録抹消となり、8月11日に再昇格。先発ではなくリリーフで登板し、8月11日の日本ハム戦で来日初ホールドをマークすると、13日の日本ハム戦では「初勝利ができて心の底から嬉しい」と1回を無失点に抑え、来日初勝利を挙げた。
8月16日の日本ハム戦から4試合連続で失点し、8月27日の楽天戦では1イニングに6失点。20日のソフトバンク戦までは一塁側のプレートを踏んで投げていたが、23日のソフトバンク戦では三塁側のプレート踏んで投げているようにも見え、本人の中で試行錯誤していたのだろうが、再びファームで調整することになった。
ファームで再調整となった9月以降は、少ない球数で1イニングをコントロール良くピシャッと抑え、9月は10試合・12イニングを投げて、14奪三振、1与四死球、防御率0.75と安定した投球を披露。
10月6日に新型コロナウイルス感染拡大に伴う「特例2020」で一軍登録抹消された選手たちの“代替指名選手”として再昇格を果たした。再昇格後初めての登板となった10月15日の楽天戦、2回を1安打4奪三振無失点に抑えると、この登板から6試合連続で無失点。
今季最終戦となった11月9日の日本ハム戦、2回を投げて1失点で敗戦投手となったが、10月以降は7試合・12回1/3を投げて、7被安打、6与四球、17奪三振、防御率0.73という成績を残した。点差の開いたロングリリーフが中心となったが、相手チームの流れを断ち切った。またプレートの踏む位置に注目すると、基本的には三塁側を踏んで投げていた。
8月までは右打者の被打率が.615(13-8)と打ち込まれていたが、10月に昇格してからは被打率.067(15-1)。ストレートで押し込み打ち取るケースが増え、10月以降のストレートの被打率は.115(26-3)だった。
野手では藤原恭大が“代替指名選手”として昇格しチャンスを掴んだが、ビハインドゲーム中心のロングリリーフで投げていたため、あまり目立たないがフローレスもチャンスをモノにしたと見ても良いのではないだろうかーー。
▼ フローレス成績
今季成績:14試 2勝2敗1H0S 振25 四16 22回1/3 自責19 防7.66
8月まで: 7試 2勝1敗1H0S 振 8 四10 10回 自責18 防16.20
10月以降: 7試 0勝1敗0H0S 振17 四 6 12回1/3 自責1 防0.73
被打率
▼8月まで
左打者:.375(32-12)
右打者:.615(13-8)
▼10月以降
左打者:.222(27-6)
右打者:.067(15-1)
文=岩下雄太