オフシーズンに開催される“もうひとつのプロ野球”
一般社団法人日本野球機構(以下、NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメント(以下、KONAMI)がタッグを組んで開催している“もうひとつのプロ野球”こと『eBASEBALL プロリーグ』の2020シーズン。15日からは節が変わり、『セ・パe交流戦』が開幕した。
今年は新型コロナウイルスの影響により、現実のプロ野球では残念ながら開催中止となってしまった、リーグの威信をかけた戦い…。意地とプライドがぶつかり合うだけでなく、昨季もこの『e交流戦』を制したロッテがパ・リーグ王者になっているように、ここでの戦績がペナントレースの行方を左右するというのは、まさに現実のプロ野球と同じだ。
19日は、セ・パe交流戦:前節の5日目。この日は「ヤクルト-西武」「巨人-ソフトバンク」「中日-日本ハム」の3試合の模様が配信された。
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きのうからの流れは継続…?
この日の第1カードはヤクルトと西武の戦い。プレイヤーはヤクルトがキャプテンの大川泰広。対する西武は個人2連勝中で、昨季はヤクルトに在籍していた加藤誉士典。試合は最後まで目が離せない戦いになった。
試合は初回から動く。まず西武が森友哉の一発で幸先よく先制も、ヤクルトは直後に廣岡大志が逆転2ラン。すぐさま試合をひっくり返すと、3回にも1点を加えて終盤戦を迎える。
しかし、西武は4回に内野ゴロ併殺の間に1点を返し、5回には金子侑司が値千金の同点打。前日も3試合中2試合が引き分けと“決着のつかない1日”になったが、この日も初戦は引き分けで両者痛み分けという結果になった。
日本シリーズのリベンジ!
第2カードは巨人とソフトバンクの対戦。プレイヤーは巨人が坂東秀憲、ソフトバンクは原健四郎。つい先日、現実のプロ野球で日本シリーズを戦ったチーム同士の激突ということで試合前から注目を集めた。
本職が巨人の球団職員というプレイヤーの坂東にとっては、まさに“負けられない戦い”。序盤から先発のエンジェル・サンチェスを見事に操り、ソフトバンク打線を翻弄していく。
打っても2回に丸佳浩の適時打で先制すると、4回には4連打が飛び出すなど一気に4得点。5-0とし、迎えた5回のラストイニング。マウンドを守り続ける先発・サンチェスが許した安打はゼロ。それどころか、走者すら許していないパーフェクトピッチング。『eBASEBALL プロリーグ』では、これまで継投での完全試合は1度あったものの、1人の投手による完全試合は過去にない。
そんな話をしている間に、5回表もソフトバンク打線を3人斬り。坂東が日本シリーズの屈辱を10倍、いや、1000倍にして返すようなパーフェクトゲームで、ソフトバンクにリベンジを果たした。
キャプテンが導くe交流戦初勝利
第3カードは中日-日本ハム。プレイヤーは中日が嶋崎幹、日本ハムはキャプテンの木滑達也。ともにe交流戦連敗スタートとなった2チームが、初勝利を目指す戦いとなった。
主導権を握ったのは日本ハム。相手エース・大野雄大に対し、2回に中島卓也が適時打を放って先制。さらに9番に入る投手のドリュー・バーヘイゲンがエンドランを決め、もう1点を追加。2-0とリードする。
守っても、バットで活躍を見せたバーヘイゲンが4回1安打の快投。最終回は井口和朋が締め、1安打の完封リレーが完成。キャプテンが見事な試合運びで、チームにe交流戦初勝利をもたらした。