武藤の再現なるか!?
DeNAは21日、ヤクルトを自由契約となった風張蓮投手(27)の入団会見を行った。背番号は「64」に決定している。
来季もプロ野球選手としてプレーすることになった風張は、「ヤクルトをクビになってからトライアウトまで1カ月の期間があり、まだまだできると自分を信じて精一杯やってきた。結果を出すことができて、ベイスターズさんに取って頂けることになって率直にうれしい。心機一転頑張る」と意気込みを口にした。
球団も7日に行われた12球団合同トライアウトで、参加者最速の149キロをマークし、打者3人に対し、無安打2奪三振と好投を見せたことを評価。三原一晃球団代表は「スカウトが自信を持って獲りたい」との推薦があったことを明かし、「身体も強く、真っ直ぐも力がある」、「武藤(佑太)が復活を遂げたような活躍を」と、2017年オフに中日から戦力外通告を受けながらDeNAで再起した右腕のような活躍に期待を寄せた。。
14年ドラフトの“最後の砦”
自身のアピールポイントについては、「身体が強くて、1年間しっかり投げられること」と語り、「良かった時の真っ直ぐも投げられてます。今年は一軍での登板は少なかったが、ファームの登板では一番投げていた2018年の時の球に戻っている、コーチからも良くなっていると言われていた」と続け、中継ぎとして53試合に登板したキャリアハイ時の感覚が蘇っていることに自信をうかがわせた。
さらに、「まだ若いのでもっともっと成長出来る。ヤクルトでは先発もやっていたので、そこを任せられても全然行けるぞとアピールしたい」と目を輝かせた。
DeNAは山﨑康晃投手、日本ハムは有原航平投手、巨人は岡本和真選手らが指名された2014年度のドラフト。6年前のことになるが、ヤクルトは風張を除いた全選手が退団しており、ファンからは“最後の砦”と呼ばれていた男は「心機一転、新人選手のような気持ちで、チームの力となれるように、どんな場面でも何試合でも」と、新天地でも一心不乱に腕を振り続けることを誓った。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)