MLB通算388試合登板、世界一も経験
今季BC・埼玉でプレーした田澤純一投手(34)が26日、来季は台湾プロ野球・味全でプレーすることを発表した。
田澤はBC・埼玉の公式サイトで「来シーズンは、台湾プロ野球の味全ドラゴンズと契約することになりました」と発表。「ドラフト会議が終わり、この先も野球を続けるべきなのか長い期間悩みました。そんな中で台湾からオファーをいただき、家族や僕を支えてくれる方々と相談し、ヒートベアーズも海外への挑戦を後押ししてくれました。結果、自分を必要としてくれるチームがある限り野球を続けたいと思いました」と移籍の経緯を説明した。
田澤は2008年に日本のドラフトを拒否して米球界入り。レッドソックスで中継ぎとして頭角を現すと、2013年には上原浩治らとともにワールドシリーズ制覇に貢献した。その後、マーリンズ、エンゼルスなどでプレー。メジャー通算388試合登板で、21勝26敗4セーブ、防御率4.12の成績を残した。
今季もメジャーでのプレーを模索していたが、コロナ禍により米マイナーリーグが中止。7月に埼玉入りし、通称“田澤ルール”の撤廃により今秋のNPBドラフトでは指名が可能となっていたが、獲得に乗り出す球団はなかった。
田澤はBC・埼玉に約半年所属。「僕に野球をする環境を与えていただいた埼玉武蔵ヒートベアーズには心から感謝しています。短い期間でしたが、本当にありがとうございました」と感謝した。