オフシーズンに開催される“もうひとつのプロ野球”
一般社団法人日本野球機構(以下、NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメント(以下、KONAMI)がタッグを組んで開催している“もうひとつのプロ野球”こと『eBASEBALL プロリーグ』の2020シーズン。
3日はeペナントレース第4節の3日目。この日は「西武-日本ハム」「楽天-ロッテ」「ソフトバンク-オリックス」「ヤクルト-中日」「巨人-DeNA」「阪神-広島」の計6試合の模様が配信された。
オリックスがカード勝ち越し!
▼ 動画はコチラパ・リーグの第1カードは西武と日本ハムの対戦。前日と同様、日本ハムは負ければeクライマックスシリーズの夢が潰え、一方の西武は引き分け以上でeCS進出が確定という状況。この日も日本ハムが驚異の粘りを見せる。まず初回、近藤健介の適時打で幸先よく先制すると、クリスチャン・ビヤヌエバでスクイズを敢行するなど、得点への執念を見せて一気に3点を先制。その後、1点差まで迫られるも、5回に代打・清宮幸太郎の一発などで2点を追加。迫る相手を突き放し、5-2で逃げ切り勝ち。崖っぷちからのカード3連勝でeCS進出に望みをつないだ。
第2カードは楽天とロッテの戦い。楽天はキャプテンの三輪貴史、ロッテは大石直弥という互いに今季未勝利のプレイヤー同士のバトルは、2回に1点を取り合って以降、互いに決め手を欠く展開。ともに本塁打による1得点のみで5回を終え、1-1の引き分けで終了した。
第3カードはソフトバンクとオリックスの上位対決。オリックスは敗れれば優勝の可能性が消滅するところだったが、高川悠が見事な試合運びを展開する。初回にT-岡田の適時打で1点を奪うと、先発・山本由伸が圧巻の投球を披露。走者を背負っても併殺で切り抜けるなど、強力・ソフトバンク打線に付け入るスキを与えない。4回にはT-岡田のソロで追加点を挙げ、山本はそのまま2安打完封。快勝のオリックスはカード勝ち越しを決め、ソフトバンクと1ゲーム差の2位に浮上している。
DeNAがeCS進出決定!
▼ 動画はコチラセ・リーグの第1カードはヤクルトと中日の対戦。前節で世紀の大逆転勝利を挙げたヤクルトのキャプテン・大川泰広が、勢いのままにチームを勝ち越しへと導いた。両者無得点で迎えた3回、廣岡大志の内野ゴロがフィルダースチョイスとなって1点を先制。つづけて内野ゴロの間に1点を加え、主導権を握る。投げては先発・奥川恭伸が試合を作り、終盤の4回には犠飛で着実に加点。ヤクルトがスキのない野球で3-0の快勝を収めた。
第2カードはDeNAと巨人の上位対決。勝てばeCS進出が決まるDeNAは、頼れる男・山本遼太郎が期待に応える。2回、石川雄洋と大和の連続適時打で先制すると、その後は得意のピッチングで巨人打線を翻弄。5回には一死一・二塁というピンチを迎えたが、最後までホームは踏ませずシャットアウト勝ち。DeNAは12球団最速でeCS進出を確定させた。
第3カードは阪神と広島。前節で5-0からの逆転負けという悪夢を見た阪神・脇直希だったが、この試合ではしっかりと立ち直った姿を見せる。2回、代打・髙山俊の2点適時打で先制すると、4回に1点を返されるも、その裏に内野ゴロの間に1点を挙げて3-1。2点差で最終回を迎える。ところが5回表、先頭の代打・長野久義に一発を浴び、いきなり1点差に。前節の悪夢がよぎる中、塁上には走者が貯まっていったが、最後はダブルプレーで試合終了。阪神が3-2でなんとか逃げ切った。