オフシーズンに開催される“もうひとつのプロ野球”
一般社団法人日本野球機構(以下、NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメント(以下、KONAMI)がタッグを組んで開催している“もうひとつのプロ野球”こと『eBASEBALL プロリーグ』の2020シーズン。
5日はレギュラーシーズンの最終節が幕開け。この日はセントラル・リーグ第5節の初日として、「DeNA-阪神」「中日-広島」「ヤクルト-巨人」の3試合の模様が配信された。
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DeNAは勝てばV決定も…
この日の第1カードはDeNAと阪神の首位攻防直接対決。勝てば優勝が決まるDeNAは大茂英寿、一方で勝てばAクラス以上が確定する阪神はキャプテン・岸川虎太朗という注目の一戦は、予想通り両者の意地とプライドが激突した。
先に試合を動かしたのは阪神。ピッチングが得意のDeNA・大茂に対し、阪神の岸川が先頭からの2者連続二塁打で電光石火の先制。主導権を握ったかに見えたが、そこからのもう一押しはなく、以降はガマンの展開が続いていく。
なんとかピンチをしのぎながら虎の子の1点を守るも、4回に無死一・三塁からネフタリ・ソトを併殺に打ち取る間に同点の走者が生還。結局、5回は両軍無得点で終わり、試合は引き分け。DeNAの優勝はあすに持ち越しとなった。
▼ DeNA・大茂英寿
3試合の中で1勝できれば優勝できるという状況なので、
そこまでプレッシャーはありませんでしたが、
せっかくなら自分で勝って決めたかったのでちょっと悔しいです。
▼ 阪神・岸川虎太朗
チーム自体は好調で
僕がもう少し勝てていれば(今季成績:4敗1分)
もっと上にいれたはずなので、
今回優勝がかかったカードの初戦、
なんとか勝ちたかったです。
最低限引き分けられたのはよかったかなと思います。
どちらも譲らない「0」行進
第2カードは中日と広島の対戦。中日のキャプテン・菅原翔太は今季ここまで3連敗中。それも1度も得点を挙げることができておらず、この日は初得点と初勝利を目指しての戦いとなった。
しかし、初回・2回と立て続けにチャンスをつくりながら、ここでもあと一本が出ず。それでも見事なピッチングで広島打線を封じていくと、4回途中からはOB選手・与田剛を起用して5イニングをゼロで封じる。
一方、価値がなくなった広島のルーキー・山本慧も、最終回にOB選手・永川勝弘を送り込む執念の采配。結局、試合はそのまま0-0で終了。中日・菅原の初得点と初勝利はともにお預けとなった。
▼ 中日・菅原翔太
練習の時点であまりナイスピッチが出なくて
不安だったのですが、
試合に入ってからはいい状態で臨めました。
ただ、勝ちきれなかったのは悔しいです。
クライマックスへ価値ある勝利
第3カードはヤクルト-巨人。最終節に組まれた“東京ダービー”で、昨季のMVP・舘野弘樹が躍動する。
両軍無得点で迎えた3回、巨人は坂本勇人の2ランで鮮やかに先制。主導権を握ると、4回に1点こそ返されたものの、直後の5回表に丸佳浩のソロで貴重な追加点。“強振”が持ち味の舘野が一発攻勢でリードを広げていく。
最終回はストッパーのルビー・デラロサが三者凡退で締めて快勝。勝った巨人は今季の成績を9勝8敗2分の貯金1とし、4位・ヤクルトとの差を「1.5」に拡大。eCS進出に向けて価値ある勝利を掴んだ。