ニュース 2021.01.07. 17:00

ロッテ、リーグ制覇へ苦手球団の克服を!

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ロッテ・井口資仁監督

リーグ制覇するための最低ライン


 昨季13年ぶりの2位で4年ぶりにAクラス入りを果たしたマリーンズ。今季は1974年以来の勝率1位でのリーグ優勝、2010年以来の日本一を目指す。

 60勝57敗3分。昨季は4年ぶりに貯金を作ってシーズンを終えた。リーグ優勝するためには、昨季の「3」から増やす必要がある。直近5年間で、リーグ優勝したチームの貯金数を見ると16年の日本ハムが「34」、17年のソフトバンクが「45」、18年の西武が「35」、19年の西武が「18」、20年のソフトバンクが「31」と、30近く貯金を作っている。勝ち数を見ても、120試合制だった昨季を除くと、リーグ優勝チームは全て80勝以上挙げた。リーグ制覇するためにも80勝、貯金30はひとつの目安となりそうだ。

 昨季のマリーンズの対戦別成績を見ると、王者・ソフトバンクに対し12勝11敗1分で2年連続勝ち越し、開幕2カード目の対戦で6連戦6連勝したオリックスには18勝5敗1分、日本ハムにも13勝11敗と勝ち越した。その一方で、西武に9勝15敗、楽天には8勝15敗1分と大きく負け越した。

 王者・ソフトバンクは昨季、オリックス(17勝5敗2分)、日本ハム(17勝6敗1分)の2球団から10個以上の貯金を作っていたように、マリーンズも大きく勝ち越す球団を最低でも2球団作っていく必要がある。また、ソフトバンクは負け越した球団がマリーンズだけで、マリーンズのように大きく負け越した球団がない。西武、楽天といった球団も、今季は最低でも5割で戦っていきたい。

西武に4年連続で負け越し中


 特に西武は17年から4年連続で負け越し。17年が8勝16敗1分、18年が8勝17敗、19年が8勝16敗1分、昨季も9勝15敗と全く歯が立たない状況だ。

 18年の榎田大樹、19年の本田圭佑とニールなど苦手投手を作ってしまう傾向が強く、昨季は高橋光成、今井達也、浜屋将太に翻弄された。高橋光は2勝1敗と勝ち越しているが、ZOZOマリンでは9月1日の7回一死までノーヒットピッチングをされるなど、同戦からの対戦成績は74打数11安打、打率.149と抑え込まれた。

 マリーンズ投手陣は、西武打線がリーグ連覇した頃に比べて、元気がなかったこともあり、被打率.231、防御率3.65に抑えた。特に150キロを超えるストレートと落差の大きいフォークを武器にする投手が好投した印象だ。種市篤暉が7月25日の対戦でプロ初完封勝利するなど2戦2勝、防御率1.80、岩下大輝も9月17日の西武戦で9回途中4安打1失点に抑えるなど3勝1敗、防御率2.53だった。同じくフォークを武器にする二木康太も昨季1試合に先発し、10月2日の登板で8回を3安打無失点に抑えている。昨季の打線と単純に比較はできないが、“強いストレート”、“フォーク”がひとつライオンズ打線を抑えるためのキーワードとなりそうだ。

 5年連続で負け越していたソフトバンクに、19年に17勝8敗と勝ち越すと、昨季もシーズン最終盤に7連敗ということもあったが、12勝11敗1分と2年連続で勝ち越している。マリーンズは投手陣が充実してきており、西武打線の傾向と対策をしっかり取り、打線も昨季より上積みがあれば、大きく負け越すということはなくなるだろう。

▼17年以降の西武との対戦成績
17年:8勝16敗1分
18年:8勝17敗
19年:8勝16敗1分
20年:9勝15敗

投打ともにやられた楽天


 問題は楽天だ。投手陣は防御率5.83、3割(被打率.296)近く打ち込まれ、打線も楽天投手陣の前に対戦別では最も低い打率.207だった。17年と18年は勝ち越し、19年は10勝13敗2分だったが、昨季は投打ともに一方的にやられた。浅村栄斗に打率.368、12本塁打、32打点と打ち込まれただけでなく、鈴木大地、ロメロ、島内宏明にも3割を超すアベレージを残された。

 打線も涌井秀章に開幕からの連勝をストップさせたが、勝てたのはその1勝のみ。5度の対戦で1勝4敗。岸孝之には10月15日の試合で2安打完封負けを食らうなど、3戦3敗。レギュラーの中村奨吾、マーティン、藤岡裕大は岸に対し、シーズン通じて1本も安打を放つことができなかった。マリーンズ打線といえば、ファウルで粘り、ボールを見極め、球数を投げさせチャンスを作り、走者を還すという攻撃が目立ったが、涌井に対しては球数を投げさせてもここぞという場面で1本が出ず、岸に対してはストライク先行の投球でマリーンズペースにもちこませてもらえなかった。

 楽天戦は昨季打たれている打者、抑え込まれている投手が多く、18年までのソフトバンクや日本ハム、4年連続で負け越している西武のように苦手球団になってしまう可能性もある。開幕2カード目、本拠地最初の3連戦となる3月30日からの3連戦で勝ち越したい。振り返れば昨季も、開幕2カード目となったオリックス戦に同一カード6連勝した後の、楽天6連戦で1勝5敗と負け越した。最初が肝心だ。

 戦力も異なり昨季と今季では戦い方も変わってくると思うが、47年ぶりに勝率1位でのリーグ優勝するためには、苦手球団をなくし、得意球団を増やしていきたいところだ。

文=岩下雄太

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