ニュース

内野手育成に定評のある森脇浩司コーチ ロッテ加入でチーム力底上げに期待

無断転載禁止
中日時代の2017年春季キャンプ、当時ルーキーだった京田(左)を指導する森脇コーチ

オリ・安達、中日・京田&阿部らを指導


 新シーズンを前に補強を進める各球団。選手だけではなく指導する首脳陣の人選もチーム強化に欠かせない要素だ。ロッテは今オフ、かつてオリックスの監督を務め、ソフトバンク、巨人、中日ではコーチ経験のある森脇浩司氏(60)を一軍野手総合兼内野守備コーチとして招聘。数多の名手を育て上げた名伯楽の手腕に期待が膨らむ。

 森脇コーチは現役時代、ユーティリティ内野手として近鉄、広島、南海(のちのダイエー、ソフトバンク)で活躍。引退後はダイエーでコーチ業を開始し、一軍内野守備走塁コーチを務めた2000年代は、今回サポートする立場となった井口資仁監督を筆頭に、川﨑宗則、本多雄一らを一流選手に育て上げた。

 2011年は巨人の二軍内野守備走塁コーチを務め、2012年にオリックスの一軍チーフ野手兼内野守備走塁コーチに就任。オリックスの監督就任後もディフェンスの要であるセンターラインの強化に注力し、当時の宮古島キャンプでは、のちに正遊撃手となる安達了一を熱心に指導する姿も見られた。

 2017年からは中日の一軍内野守備走塁コーチを務め、同年にドラフト2位で入団した京田陽太らを指導。京田に関しては春季キャンプの時点で「スピードだけでなく馬力がある。スローイングが安定していて楽しみな素材」と高く評価しており、期待のルーキーは1年目から正遊撃手の座をつかみ新人王に輝いた。

 森脇コーチは守備の要である二塁と遊撃手を指す“キーストーンコンビ”という言葉を好み、荒木雅博、井端弘和の“アライバコンビ”以降、なかなか固定できなかった中日の二遊間強化に注力。当時は京田とともに正遊撃手を狙う立場だった現正二塁手・阿部寿樹も指導し、その数年後、阿部と京田の二遊間コンビは、チームを8年ぶりのAクラスへ導く立派な“キーストーンコンビ”になった。

エチェバリア加入、スケールアップ目指すロッテの二遊間


 かつての教え子である井口監督の要請を受け、中日を退団した2018年以来、3年ぶりにNPBの現場に復帰する森脇コーチ。新天地となるロッテは昨季、チーム全体でリーグ最少の53失策という安定感を誇ったものの、正二塁手・中村奨吾、正遊撃手・藤岡裕大ともに、攻守両面で見ると物足りない成績に終わった。チームはシーズン中盤まで首位争いを演じたものの、新型コロナウイルス感染による主力の大量離脱などが響き失速。同時に選手層の薄さを露呈した。

 そこで今オフ、メジャー経験豊富な万能内野手アデイニー・エチェバリアを獲得し、ドラフトでは2019年の福田光輝に続き、昨秋も大卒内野手の小川龍成を指名。6月に40歳になるベテランの鳥谷敬、さらに三木亮、松田進、平沢大河、西巻賢二らも控えており、ハイレベルな競争で底上げを目指す。

「各ポジションにひとり加わるだけで競争は激しくなるし、各選手が10%ずつの底上げできればチーム力は上がる」とは中日時代の森脇コーチの言葉。名伯楽の加入がロッテにどんな影響を与えてくれるのか楽しみだ。
ツイート シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西