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規定投球回到達者が年々減少…各球団2021年期待の”先発三本柱”は?【セ編】

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沢村賞を受賞した中日の大野雄大

巨人は菅野残留で盤石、安定感ある阪神の3枚


 シーズンの規定投球回到達者の減少傾向が続いている。コロナ禍の昨季は過密日程だったこともあり、セ・パ両リーグを合わせ14人。現行の規定が採用された1964年以降、最少という結果に終わった。分業制が定着し、救援投手を先発させる「オープナー」等の新戦術も登場。「先発完投」は一部の投手に限られ、先発陣の充実度を表す「三本柱」というワードも聞かれなくなってきた。今回は各球団の陣容を探りながら、2021年に期待したい先発三本柱を勝手にピックアップ。今回はセ・リーグ編。※( )内は2020年の成績。

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●巨人
菅野智之(20先発、14勝2敗、防御率1.97)
戸郷翔征(18先発、9勝6敗、防御率2.76)
サンチェス(15先発、8勝4敗、防御率3.08)

 メジャー移籍を目指していた菅野智之が残留し、DeNAからFAとなっていた井納翔一を獲得。リーグ3連覇へ先発陣の厚みは増した。ローテーションの軸はエース・菅野に加え、昨季飛躍した戸郷翔征と来日2年目を迎えるサンチェス。さらに田口麗斗、畠世周、今村信貴らも控え、ドラフト1位で新加入した平内龍太も楽しみな存在だ。若手も育っており、将来的には戸郷、横川凱、井上温大ら、2000年以降に生まれた新世代による三本柱構築にも期待が膨らむ。

●阪神
西勇輝(21先発、11勝5敗、防御率2.26)
青柳晃洋(21先発、7勝9敗、防御率3.36)
秋山拓巳(18先発、11勝3敗、防御率2.89)

 昨季セ・リーグで規定投球回に達した投手は全体で6人。その中で広島と並び最多の2人(西勇輝と青柳晃洋)を輩出したのが阪神だ。西はオリックス時代から3年連続規定回クリアと安定感抜群で、青柳も2年連続で規定回越えを果たし今や先発ローテに欠かせない存在だ。秋山拓巳は規定回にあと8イニング届かなかったが3年ぶりとなる2ケタ勝利をマーク。髙橋遥人は魅力溢れる左腕エース候補だが、入団以降コンディション面の不安がつきまとう。新シーズンは再び先発ローテ入りを目指す藤浪晋太郎や、チェン、アルカンタラら新外国人にも期待がかかる。

●中日
大野雄大(20先発、11勝6敗、防御率1.82)
柳裕也(15先発、6勝7敗、防御率3.60)
福谷浩司(14先発、8勝2敗、防御率2.64)

 昨季は大野雄大が6完封含む10完投をマークし、自身初となる沢村賞を受賞。先発転向2年目の福谷浩司は改めて先発での適性を示し、柳裕也は途中離脱があったものの巻き返しチームのAクラス入りに貢献した。移籍2年目の松葉貴大はチーム2位タイの15試合に先発し復活をアピール。働き盛りの中堅選手の活躍が目立った一方で、若手は故障や不調によりやや伸び悩んだ印象。笠原祥太郎、梅津晃大、小笠原慎之介、山本拓実らの突き上げに期待したい。

楽しみな若手揃う広島、DeNAとヤクルトは規定到達者ゼロ


●DeNA
大貫晋一(19先発、10勝6敗、防御率2.53)
平良拳太郎(14先発、4勝6敗、防御率2.27)
濵口遥大(16先発、6勝5敗、防御率4.60)

 2020年は故障者が相次ぎ、規定投球回到達者はゼロ。自身初の2ケタ勝利をマークした大貫晋一、同じく飛躍した平良拳太郎、2ケタ勝利の実績がある濵口遥大はローテの軸になってもらわないと困る存在だ。万全ならば昨季まで2年連続で開幕投手を務めていた今永昇太、2018年の新人王・東克樹と魅了的な陣容を誇るが、今永は昨年10月に左肩を手術、東も昨年2月に左肘のトミー・ジョン手術受け、両左腕とも復帰時期は不透明。上茶谷大河、坂本裕哉、京山将弥、阪口皓亮、そしてドラフト1位で加入する入江大生も含め、若手の突き上げは必須だ。

●広島
大瀬良大地(11先発、5勝4敗、防御率4.41)
九里亜蓮(20先発、8勝6敗、防御率2.96)
森下暢仁(18先発、10勝3敗、防御率1.91)

 大瀬良大地は昨年9月に右肘の手術を受けたが、リハビリは順調で3年連続の開幕投手に意欲を見せる。その大瀬良と同期入団で昨季チーム最多の130回2/3を消化した九里亜蓮、2020年の新人王・森下暢仁も開幕投手候補。高卒4年を迎える遠藤淳志も順調に育っており、高卒8年目を迎える中村祐太は昨季後半に好投を連発した。貴重な左腕である床田寛樹、10年目を迎える野村祐輔、そして新たにドラフト1位で加わった栗林良吏らも含め、開幕ローテ争いは熾烈を極めそうだ。

●ヤクルト
小川泰弘(20先発、10勝8敗、防御率4.61)
高橋奎二(9先発、1勝3敗、防御率3.94)
サイスニード(新加入)

 昨季はチームの先発防御率がリーグワーストの4.83だったヤクルト。DeNAと同じく規定投球回に達した投手はひとりもいなかった。FA権を行使し残留した小川泰弘にはエースとして安定感を求めたい。今オフ結婚を発表した高橋奎二は、殻を破り公私ともに大黒柱へと成長してほしいところ。吉田大喜、寺島成輝、金久保優斗、奥川恭伸、そして新たにドラフトで加わった木澤尚文、山野太一ら、若手の突き上げは必須。それまでは新外国人のサイスニードら、助っ人やベテラン選手の踏ん張りに期待したい。
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