競技者表彰委員会は23年ぶり“該当者なし”
公益財団法人・野球殿堂博物館は14日、「2021年 野球殿堂入り通知式」をオンラインにて開催。アトランタ五輪で監督を務めるなどアマチュア野球の育成に尽力した川島勝司氏と、「21世紀枠」創設など高校野球の発展に携わったノンフィクション作家・佐山和夫氏が特別表彰委員会から野球殿堂入りを果たした。
『野球殿堂』とは、日本の野球の発展に大きな貢献した人物の功績を永久に讃え、顕彰することを目的に1959年に創設。リストナンバー「001」の正力松太郎からはじまり、今年の2名を加えて総勢209名が歴史にその名を刻んでいる。
なお、競技者表彰委員会のプレーヤー表彰とエキスパート表彰については、当選に必要な得票数を満たした候補者がおらず、23年ぶりに“両部門とも該当者なし”という結果に。
プレーヤー表彰では、昨季からヤクルトの監督を務めている高津臣吾氏が前年同様にトップの259票を集めるも、得票率は「72.3%」。ボーダーラインの75%まで10票足りず、今年も殿堂入りを逃す格好に。
指導者としての実績も選定の基準となるエキスパート部門では、1980年代に2度三冠王に輝いた元阪神のランディ・バース氏が最多95票(70.9%)を集めたが、こちらもボーダーラインまで6票足りなかった。