サイ・ヤング賞2度獲得のベテラン右腕
ヤンキースが現地時間15日(日本時間16日)、コリー・クルバーと契約合意に至ったことが複数の現地メディアで報じられている。かつてサイ・ヤング賞を2度受賞した先発右腕だけに、去就が不透明となっている田中将大の動向にも大きな影響を及ぼしそうだ。
クルバーは今年4月で35歳を迎える右腕。2014年に18勝をあげたのを筆頭に、2016年と2017年にも18勝、2018年には20勝をマークするなど、インディアンスのエースとして大活躍。2014年と2017年には“投手最高の栄誉”として知られるサイ・ヤング賞にも選出された。
ところが、2019年は不運な打球直撃による骨折で7試合の登板に留まり、レンジャーズに移籍した昨季はわずか1イニングを投じたのみ。状態面の不安は否めないが、今オフの公開練習で復調ぶりをアピールしており、その中でヤンキースは単年1100万ドル(約11億4000万円)という好条件を提示して契約合意に至ったことが伝えられている。
こうなると気になるのは、ヤンキースとの契約更新が済んでいない田中将大の状況。しかし、チームはクルバーの報道の直前に首位打者のDJ・ラメーヒューと6年9000万ドル(93億4000万円)という大型契約を結んだことが報じられており、同じく複数年の大型契約となりそうな田中との契約継続は難しいだろうという見方がほとんど。
メジャーデビューからピンストライプ一筋で戦ってきた田中将大は今季どのユニフォームを着てプレーするのか…。引き続き動向に注目が集まる。