コロナの影響で無観客開催の可能性も…
中日は14日、沖縄春季キャップのメンバー振り分けを発表した。新人では唯一、ドラフト6位の三好大倫外野手(JFE西日本)が一軍扱いとなる北谷スタート。ドラフト1位の高橋宏斗投手(中京大中京高)、同2位の森博人投手(日体大)に加え、14年ぶりの古巣復帰となる福留孝介外野手は読谷組に入った。
昨季は貯金5で3位となり、8年ぶりのAクラス入りを果たした中日。10年ぶりのリーグ優勝を見据える新シーズン。その土台作りとなる春季キャンプの主な注目ポイントを紹介する。
●長打力&得点効率アップへ
昨季のチーム計70本塁打は12球団ワースト。また、長打率、出塁率、得点数はすべてリーグワーストと、得点効率の悪さは相変わらずだ。注目したい選手は昨季ウエスタン・リーグで打率.372、5本塁打、21打点、OPS(出塁率.419+長打率.569).988を記録した石垣雅海。高卒5年目にして初の一軍メンバー入り。キャンプ序盤からアピールし打線の起爆剤になってほしいところだ。非凡な打撃センスが光る高卒2年目・岡林勇希も一軍メンバー入り。新型コロナウイルス感染拡大の影響で来日時期が不透明な新外国人マイク・ガーバーにも注目が集まる。
●先発、救援とも若手の底上げに期待
昨季の登板数上位投手は、先発が大野雄大(20試合)、柳裕也(15試合)、松葉貴大(15試合)、福谷浩司(14試合)の順。救援は祖父江大輔(54試合)、福敬登(53試合)、ライデル・マルティネス(40試合)、谷元圭介(36試合)とベテラン・中堅選手の活躍が目立った。昨季チーム5位の13試合に先発し4勝を挙げた勝野昌慶は、ルーキーだった2019年以来の一軍キャンプスタート。昨季低調な成績に終わった小笠原慎之介や笠原祥太郎、ともに2年目を迎える岡野祐一郎や橋本侑樹など、若手の底上げに期待したい。
●高橋宏、石川昂、福留ら二軍スタート
高卒ドラ1の高橋宏とともに、即戦力候補の同2位・森も二軍スタート。飛躍が期待される2年目の和製大砲・石川昂弥、今季から新たに背番号18を背負う梅津晃大も二軍発進となった。さらに、14年ぶりにドラゴンズブルーのユニフォームに袖を通す福留、楽天から新加入した山下斐紹も読谷からスタートする。
なお、今キャンプは新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、現時点で入場制限を行う予定。今後の状況次第では無観客で実施する可能性もあるという。中日キャンプのメンバー振り分けは以下の通り。
【北谷組】
<投手=18人>
小笠原慎之介、橋本侑樹、又吉克樹、柳裕也、岡田俊哉、大野雄大、福谷浩司、福敬登、岡野祐一郎、松葉貴大、勝野昌慶、鈴木博志、笠原祥太郎、清水達也、藤嶋健人、山本拓実、濱田達郎、木下雄介
<捕手=4人>
木下拓哉、郡司裕也、加藤匠馬、桂依央利
<内野手=7人>
京田陽太、高橋周平、阿部寿樹、根尾昂、石垣雅海、三ツ俣大樹、溝脇隼人
<外野手=7人>
平田良介、井領雅貴、三好大倫、伊藤康祐、滝野要、武田健吾、岡林勇希
【読谷組】
<投手=20人>
田島慎二、谷元圭介、梅津晃大、高橋宏斗、佐藤優、森博人、山井大介、祖父江大輔、石川翔、三ツ間卓也、マルク、福島章太、加藤翼、竹内龍臣、近藤廉、上田洸太朗、丸山泰資、松木平優太、松田亘哲、垣越建伸
<捕手=3人>
大野奨太、石橋康太、山下斐紹
<内野手=7人>
高松渡、石川昂弥、土田龍空、福田永将、堂上直倫、ダヤン・ビシエド、石岡諒太
<外野手=5人>
藤井淳志、大島洋平、福留孝介、遠藤一星、渡辺勝
【合流日未定の外国人選手】
<投手>
ランディ・ロサリオ、ジャリエル・ロドリゲス、ライデル・マルティネス
<捕手>
アリエル・マルティネス
<内野手>
ルーク・ワカマツ
<外野手>
マイク・ガーバー