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チームトップの23盗塁も内野安打は“0” 強みを活かし安打を増やせロッテ・和田

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ロッテの和田康士朗

内野安打は0


 昨季は“代走の切り札”として、パ・リーグ3位の23盗塁をマークしたロッテの和田康士朗。荻野貴司、マーティン、角中勝也、福田秀平、菅野剛士、藤原恭大らとの熾烈な外野手争いを勝ち抜き、レギュラーを勝ち取るために必要になってくるのは、一にも二にも打撃向上である。

 昨季和田は69打席に立って安打数は12本だった。安打の内訳をみるとレフト方向への安打が0本、センター方向への安打が7本、ライト方向への安打が5本と、昨季放った安打は全て引っ張りの打球。反対方向への安打は1本もなく、内野安打も0本だった。ちなみにシーズン最終盤に一軍昇格した藤原恭大は25安打放ったが、そのうち内野安打は3本。

 パ・リーグの盗塁ランキング上位5人の選手を見ても、打席数に違いがあるとはいえ、盗塁王の周東佑京(ソフトバンク)が21本の内野安打、そのほかの選手たちも10本以上の内野安打を放っている。自身の強みである“足”を活かして、安打数を増やしている。

▼パ・リーグ盗塁王上位5人の内野安打数
1位 50盗塁 周東佑京(ソフトバンク)
打席数:346 安打数:83 内野安打数:21
(投安:1、捕安:2、一安:3、二安:8、三安:3、遊安:4)

2位 42盗塁 西川遥輝(日本ハム)
打席数:523 安打数:129 内野安打数:17
(投安:3、捕安:1、一安:1、二安:2、三安:2、遊安:8)

3位 23盗塁 和田康士朗(ロッテ)
打席数:69 安打数:12 内野安打数:0

4位 21盗塁 外崎修汰(西武)
打席数:500 安打数:107 内野安打数:18
(投安:3、捕安:0、一安:1、二安:3、三安:8、遊安:3)

5位 20盗塁 佐野皓大(オリックス)
打席数:162 安打数:30 内野安打数:12
(投安:3、捕安:1、一安:1、二安:2、三安:3、遊安:2)
(三2:1)

足という武器を活かした攻撃


 和田にも、“足”という武器がある。バットを振りきっての安打だけでなく、足を使って安打を稼ぐという方法もあるだろう。

 ファームでプレーしていた18年と19年の内野安打数はというと、18年が15安打中1本(一安)、19年が34安打中4本(捕安:1本、二安:2本、三安:1本)だった。

 当てて内野安打を稼ぐという方法は、フルスイングを持ち味にする和田には極力避けたいところだ。そうなると、セーフティバントで安打を増やすことが一番の得策か。

 和田は19年の10月に堀幸一二軍打撃コーチ(肩書きは当時)から助言を受け、セーフティバントの練習を本格的に取り組み始めた。

 「試合で使ってみないとわからないけど、フェニックスで1回やって、ピッチャー前にいってしまい失敗しました。ピッチャー前にいくというよりかは、ファウルでもいいのでギリギリを狙っていくというのを意識してやっています」。

 同年10月に行われたフェニックスリーグでの反省を活かし、20年シーズンに向けた自主トレでは「このオフは練習しておけと、いろいろなコーチから言われている。それが使えることによって幅も広がってくると思う。練習はしています」と、徹底的にセーフティバントを磨いた。

 3月14日の中日とのオープン戦では、左腕・橋本侑樹投手が1ボール1ストライクから投じた3球目の外角ストレートを、三塁線に絶妙なセーフティを決めている。ただ、シーズン中は何度かセーフティバントにトライするも、ファウルになり1本も成功させることができなかった。それでも、ZOZOマリンスタジアムで行われる試合前の打撃練習後に、バントマシンを相手にセーフティバントの練習を行う姿があった。

 19年の10月から磨き続けているセーフティバント。もちろんレギュラーを掴むためには“打撃力向上”が必要不可欠ではあるが、他の選手にはない足を使った“攻撃”も打撃面でアピールする方法のひとつになる。

文=岩下雄太
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