動作確認測定の新兵器が登場
即戦力として期待されるヤマハ出身の左腕ルーキー・池谷蒼大投手が18日、新人合同自主トレーニングで回目のブルペン入りした。
午前中の練習後にZOOMでの取材に応じた池谷は、3回目にしてキャッチャーをやや座らせてストレートのみを29球投げ込み、その際にはDeNAが約1000万円をかけて導入した、動作解析システム『オプティトラック』を着用。ウエットスーツに似たモーションキャプチャスーツは、初めてでも「すんなり装着できる」とのことで、「自分の力のポイントや、部分部分でどこに力が入っているか」が解析できるという優れ物だ。
「ヤマハ時代に1度だけトラックマンで測定した」ことがあり、その時は「腕の角度とジャイロ成分が少なく、いい真っ直ぐとの評価」をもらったという。「回転数もチームの中ではいい方で、自分の長所は真っ直ぐ」と再認識することにもつながった。DeNAにはトラックマンはもちろん、ラプソードなどのトラッキングシステムが充実していることもあり、「驚きやワクワク感がある。素晴らしい環境だと改めて実感した」と目を輝かせた。
肘をたたみ、腕を身体に隠すようなフォームは「誰かに教わったものではなく、投げやすさを追求した」オリジナルフォームだ。だからこそ、「まだ伸びしろがある。色んな人にアドバイスをもらったり、(トラッキングシステムなど)あるものを全て使って能力を上げていけたら」と意気込み、「自分の持ち味である強く、切れのあるストレート」を磨き上げていく。
静岡県屈指の名門校、文武両道の静岡高校卒の池谷は、DeNA自慢の最新機器を駆使し、更なるレベルアップを目指していく。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)