2009年には高円宮賜杯全日本学童大会に出場し、2015、16年には多摩区年度チャンピオンにも輝くなど神奈川県下で強豪として知られる南生田ウイングス。強いだけではなく、昨年は「エニタイムフィットネス プレゼンツ ベストコーチングアワード2019」で三つ星を獲得するなど、その指導法、育成方針も高く評価されています。「強い」と「育成」の両立の秘訣に迫るべく、前編(「「強い」と「育成」を両立させる“ウイングスメソッド”)に続いて総監督にお話を伺いました。
ウイングスでは試合後に反省練習を行なっています。反省練習と聞くと罰、ペナルティのような印象を受けますが、実際は課題の克服練習。試合でミスやエラーをしてしまった時はもちろん、例え10-0で試合に勝っても、ミスなく試合を終えても、試合の中で自分の課題を見つけて「あれはもっと上手くできたはずだ」と試合後に各自で練習を行うというものです。
反省練習はまず、その子が試合を通じて考えた自分の課題を監督、コーチに報告することから始まります。その課題と指導者が感じた課題が一致していればOK、そのまま反省練習に移ります。課題が異なっていたら「本当にそうかなぁ?」と子どもに再考を促します。そうすることで、「考えろと言われたから考えた」という受け身の姿勢や、「反省のための反省」にならないようにしているのだそうです。
総監督の山内渉さんは反省練習の目的についてこんなことを言っていました。
「イチローさんが『自分で考えて自分の課題が何なのかが分からないと成長しない』とこの前何かで話されていました。我々の考えていることとドンピシャだったのでうれしかったですね」
ウイングスでは様々なメンタルトレーニングも取り入れられています。プレーのイメージトレーニングや気分を盛り上げるサイキングアップ、集中力を高めるためのトレーニングなどですが、野球ノートもメンタルトレーニングの一環として導入しています。それは日々の目標を書き記し、それがどの程度できたかを確認して次の目標を考えるため。またプレーを振り返ることでどうすればよかったのか? じゃあ次はこうしてみようなど、上達に向けたヒントを考えるきっかけにもなるから。
実際、この日も他会場での練習試合を終えたAチームが練習グラウンドに戻ってくるなり、各自ノートを持ってミーティングに参加し、一生懸命に鉛筆を走らせていました。学童野球の現場ではなかなか見られない光景でしたが、普段は休憩時間などにもノートに何か書いたりしている子どももいるそうです。
「汚ったない字なんですけどね(笑)。思考を文字に落とし込むことが凄く大切だと思っています」
「自分で考える力」も養う課題克服練習
ウイングスでは試合後に反省練習を行なっています。反省練習と聞くと罰、ペナルティのような印象を受けますが、実際は課題の克服練習。試合でミスやエラーをしてしまった時はもちろん、例え10-0で試合に勝っても、ミスなく試合を終えても、試合の中で自分の課題を見つけて「あれはもっと上手くできたはずだ」と試合後に各自で練習を行うというものです。
反省練習はまず、その子が試合を通じて考えた自分の課題を監督、コーチに報告することから始まります。その課題と指導者が感じた課題が一致していればOK、そのまま反省練習に移ります。課題が異なっていたら「本当にそうかなぁ?」と子どもに再考を促します。そうすることで、「考えろと言われたから考えた」という受け身の姿勢や、「反省のための反省」にならないようにしているのだそうです。
総監督の山内渉さんは反省練習の目的についてこんなことを言っていました。
「イチローさんが『自分で考えて自分の課題が何なのかが分からないと成長しない』とこの前何かで話されていました。我々の考えていることとドンピシャだったのでうれしかったですね」
チームに根付く「書く」習慣
ウイングスでは様々なメンタルトレーニングも取り入れられています。プレーのイメージトレーニングや気分を盛り上げるサイキングアップ、集中力を高めるためのトレーニングなどですが、野球ノートもメンタルトレーニングの一環として導入しています。それは日々の目標を書き記し、それがどの程度できたかを確認して次の目標を考えるため。またプレーを振り返ることでどうすればよかったのか? じゃあ次はこうしてみようなど、上達に向けたヒントを考えるきっかけにもなるから。
実際、この日も他会場での練習試合を終えたAチームが練習グラウンドに戻ってくるなり、各自ノートを持ってミーティングに参加し、一生懸命に鉛筆を走らせていました。学童野球の現場ではなかなか見られない光景でしたが、普段は休憩時間などにもノートに何か書いたりしている子どももいるそうです。
「汚ったない字なんですけどね(笑)。思考を文字に落とし込むことが凄く大切だと思っています」